【HEAT45】先輩・赤尾セイジとバンタム級王座決定戦、春日井たけし「今の僕は滅茶苦茶強いので」
【写真】先輩越えと同時に、打倒ハファエル・シウバ発言も飛び出した(C)MMAPLANET
28日(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT45で、HEATバンタム級王座決定戦を赤尾セイジと戦う春日井たけし。
赤尾セイジのインタビューにあるように、11年来の先輩・後輩対決。後輩の春日井にとって、赤尾は常に背中を見てきた強いMMAファイターだ。だからこそ、自分の成長を赤尾に勝つことで証明すると春日井は言い切った。
──MMAPLANETでは赤尾選手のインタビューを先に掲載させていただき、今回は春日井選手の気持ちを聞かせてもらいたい次第です。
「赤尾さんのインタビュー……読みました(苦笑)。あのう、僕がずば抜けたような強さがなくなったと言っていましたけど、ぶっちゃけ今の僕は滅茶苦茶強いので。まだ完成形ではないですが、凄く成長しています」
──福島秀和選手との試合を見て、フライ級時代とは違うと感じた向きは赤尾選手に限らずあったかと思います。
「満足いく戦いではなかったですけど、悪くはなかったです。自分のなかで試合運びが上手くなったと思えたんです。ベテランの戦い方ができてきたのかなって。ただし、反省すべき点もあります。それは余力を残して終わってしまったことです。
余力を残して勝つというのは、ダメなことです。全力で戦う姿を見てもらわないといけない。出し切れなかったということですから。ただし、それでも勝てたということは一つの評価として持っています。そこをノビシロがあると捉えています。この余力がある部分、全力を使えるようになれるともう一段階上のレベルにいけるのではないかと考えています」
──フライ級の時のイメージと比較された部分もありますが、実際は減量に苦しんでいたフライ級の時よりも調子は良いのではないかという見方もしていました。
「バンタムの減量が楽ということはないです。ただし、フライ級の時はもう体を壊しているようなモノでした。それを考えるとバンタム級の方が体調は整えやすいです」
──では春日井選手にとって赤尾選手は、どのような対戦相手なのでしょうか。
「それは赤尾さんがインタビューで話していたのと、立場を変えて同じことだと思います。僕から見ると赤尾さんは先輩で、練習をしても手も足も出ないぐらい実力差がありました。そして今も強いままですし、特別な人です。ずっと赤尾さんの背中を追ってきたので。
ただしHEATという舞台で、バンタム級で戦っている限り戦うことがあるとは前から思っていました。だから、オファーに驚くことはなかったです。一緒に練習をしなくなってから僕も僕なりの道を進み、強くなってきたつもりです。赤尾さんを相手に戦って、僕がどれだけ強くなったのかを証明します。そして赤尾さんには肌で知ってもらいたいと思います」
──ところで、今大会はキックが多い印象です。
「そうですね。僕らの試合は、MMA業界の身内はドキドキして見ていると思いますが、キックを目的に見に来ている人にMMAは面白くないとは思わせないです。そのためにも前回、出し切れなかった部分を開放して全力で戦います」
──赤尾選手はここで勝ってRIZINに行きたいという宣言をしました。また元盟友の祖根寿麻選手が再びRIZIN名古屋大会に出場します。
「格闘技をやっている限り表舞台に立ちたいという気持ちはあるし、多少の嫉妬はあります。それはファイターとして感じなければダメだと思っていますし。ただし、僕は自分と向き合い過ぎて、今は究極の自己中になっています。自分は自分で、周りのことは以前のように気にならなくなりました。
祖根君が大きな舞台に立つ──頑張って欲しいですし、試合を見に行って応援するつもりです。ぶっちゃけ、練習も一緒にしているし。僕と赤尾さんは日本のこのスポーツのなかで実力派と見てもらっていますが、やはり地味です。でも、MMAで勝つことは正義だし、そこをブレずに続けていれば何かしらの光が当てられると思っています。なので、今は自分に集中します。
それに僕は志村館長にHEATという戦う場所を与えてもらって、対戦相手にも恵まれています。パンクラスでも同時に戦わせてもらっています。十分に輝ける場所を用意してもらっていると感謝しています。だからこそ、もっともっと自分を磨いていきたいです」
──パンクラスの名も聞かれました。日曜日にはハファエル・シウバがバンタム級王座を防衛しました。
「今、パンクラスのバンタム級を見て、ハファエル・シウバに勝つのは僕しかいないと思っています。この前の金太郎選手との試合を見て、もう僕しかいないなと。HEATとパンクラスのバンタム級チャンピオンになります」
──では最後にタイトル戦が控えているHEAT王座決定戦、赤尾選手との試合に向けて、意気込みの方をお願いします。
「赤尾さんは背が低いですが、僕の中ではラオウなんです。なのでケンシロウがラオウを倒す時が来たという感じです」
──春日井選手がケンシロウですか?!
「そりゃあ、赤尾さんより僕の方がケンシロウじゃないですかぁ(笑)。とにかく、赤尾さんは超えないといけない先輩なので必ず勝ちます!!」