【UFC239】ギルバート・メレンデスが何もできず、25歳の英国人アーノルド・アレンに完敗
<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ギルバート・メレンデス(米国)
右ジャブから左ハイをまず見せたアレンに対し、メレンデスは独特のワイドスタンスから右フックを振るう。メレンデスの前足を蹴り、フックの応酬に応じるアレンが左ボディストレートを打ち込む。スリップする場面もあったアレだが、すぐに立ち上がり右ジャブを続け、右ローへ。近距離の打ち合いで見事なヘッドスリップを見せるアレンだが、右フックを被弾。直後に足払い気味にテイクダウンを奪ったアレンは、寝技に移行せずスタンド戦で左ボディを突き刺す。
これが効いたか、腹をかばうようになったメレンデスに左ボディを続け、さらにハイを狙う。アレンは左ストレートに続き、左エルボーとメレンデスを圧し続ける。ハイで体を起こさせ、ボディを入れるアレン。メレンデスの動きが目に見えて落ちる。左ボディフックの連打から右フック、左ハイを空振りするとそのまま後回し蹴りに移行するなど、アレンが初回を取った。
2R、アレンは慎重な立ち上がりから右ハイを繰り出す。そして左ストレート、左ハイ、左ボディを入れる。ダッキングでメレンデスのロングフックをかわしたアレンは、左前蹴りを繰り出す。蹴り、パンチを上下、左右に散らすアレンはメレンデスの正中線を取り続け、左からの攻撃だけでなく右フックも打ち込む。
軸があるうえで柔軟な動きの上半身の動きから、自在の攻撃を繰り出すアレンの攻撃に対し、メレンデスは反撃の糸口がつかめない。アレンは左ボディとハイを繰り返し、この回も取った。
最終回、逆転をかけて前に出るメレンデスが、打撃の攻防のなかで組みにいく。差し替えしたアレンがボディロックテイクダウンを決め、寝技は続けずスタンドに戻る。いよいよ追い込まれたメレンデスは、足も揃い上体も起きてしまっている。それでも左フックを届かせたメレンデスだったが、前足をローで削られ体がよれる。そこに左ミドルから左ハイを狙ったアレンは、左の蹴りを連続で放ち余裕の最後の30秒を過ごす。最後の最後に右を当てたメレンデスだが、25歳の英国人に完敗。
UFCでの連勝を6に伸ばしたアレンは、「フィニッシュを狙っているのに、いつも判定になるんだよね」と笑顔で勝利を振り返った。