【UFC239】殿堂入りのディエゴ・サンチェス、マイケル・キエーサにコントロールされ続け敗れる
<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
ディエゴ・サンチェス(米国)
長身のキエーサに対し、低い姿勢から組みついたディエゴだがキエーサがそれを潰し、一気にバックを狙う。前方に落としたディエゴはスクランブルでバックを取るが、キエーサは払い腰で投げ捨てる。すぐにスタンドに戻ったディエゴにヒザを入れ、ケージに押し込むキエーサは体を入れ替えられ金網を背負う。キエーサは小外掛けでテイクダウン奪いバックに回ると、今度は落とされないように四の字フックへ。
立ち上がろうとしたディエゴは、手をついたところでRNCをセットされる。これを解いたキエーサは後方から耳の辺りにエルボーを連打する。それでも股間をすり抜けるようにキエーサを前に落としたディエゴが上を取る。下になってもキエーサは焦らずコブラでトップを取り返し、前方に送り出してきたディエゴのバックに回り初回が終わった。
2R、すぐにボディロックテイクダウンを決めたキエーサは、ディエゴのリバーサル狙いを潰し、首を取りつつトップを取り切る。左のリストを取り、右のパンチを後方から連打すうキエーサに対し、何とか立ち上がったディエゴだがアッパーとヒザを被弾し、すぐにテイクダウンを許す。下で動くディエゴだが、鉄槌、パンチを連打される。それでも潜ってきたディエゴを潰したキエーサは、トーホールドも防いでバックへ。背中が伸びたディエゴは懸命に上を向くがパンチを被弾して背中を預ける。パンチを受け続け、絞めを防いだディエゴは勝負を諦めず、胸を合わせスクランブルからケージにキエーサを押し込む。
大きなディエゴ・チャントにも、シングルを潰されバックを取られそうになるディエゴは引き込む。ハーフからキムラをかけ、腕十字へ移行しようとしたキエーサが攻め続けた5分が終わった。
最終回、右フックを放ったディエゴに対し、キエーサはシングルから足を振り上げてテイクダウン。リストロックを使ったポジションン奪取を見せていたキエーサだが、逆にディエゴが上を取る。バックを狙ったディエゴの動きを利用し、上を取ったキエーサはスクランブルに持ち込まれても、結果的には優位なポジションに持ち込む。キエーサはワンフックでバックを制して寝技に移行し、立ち上がろうとして座った状態になったディエゴに後方からエルボーを打ち込む。
耐えるという部分で、驚異的な粘りを見せるディエゴだが、反撃に転じることはできず四の字フックでバックを制され、RNCを耐える状態でタイムアップを迎えた。2009年6月のクレイ・グイダ戦で殿堂入りを果たしたばかりのディエゴは、その時の流れを感じるしかないような完敗だった。