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【TORAO24】最終回に攻め込まれたソーキ。スプリットで田村ヒビキを下し、環太平洋ウェルター級王座戴冠

Soki【写真】泣きじゃくる娘さんとベルトとともに新環太平洋ウェルター級王者となったソーキ (C)MMAPLANET

16日(日)、福岡県北九州市の小倉北体育館で開催された闘裸男24 Direction of the Cage03。同大会のレビュー最終回はメインの環太平洋ウェルター級王座決定戦の模様をお伝えしたい。


<修斗環太平洋ウェルター級王座決定戦/5分3R>
ソーキ(日本)
Def.2-1:29-27.29-28.28-30
田村ヒビキ(日本)

闘裸男、九州大会で初のケージイベントとなった今大会のメインは、これも修斗公式戦史上初となる九州でのタイトル戦だ。大阪から福岡に移り住み2年半となった田村ヒビキと岐阜のナセルドソル所属のソーキの間で、ベルトは争われた。

01左ロー、右前蹴りで様子を見る田村に対し、ソーキが左を振るってから組んでいく。ケージ際で体を入れ替えつつ離れた両者、ソーキの左ローで田村がバランスを乱す。距離を詰めたソーキに対し、田村が首相撲からヒザを突き上げる。

ソーキは左腕を差して金網に押し込むも、田村がポジションを変えて右ヒザを顔面に届かせる。再び体を入れ替えてクリンチ合戦が続くと、やがてレフェリーがブレイクを命じた。

02田村はダブルレッグでソーキに尻もちをつかせ、スクランブルではバックへ。胸を合わせたソーキは、回してケージに田村を抑えつけエルボーを連打する。ここでダメージを受けたか、スリップしたか田村はバランスを崩しマットに背中をつける。

すかさずトップを取ったソーキがパウンドを落とし、ラウンド最終盤に大きな動きが見られた。

032R、初回同様に左ローでバランスを崩した田村は、完全に尻もちをつかされる。立ち上がってきたところでソーキが右フックをヒットさせ、組んでケージにドライブする。相四つで体を入れ替えた田村がケージを背負ったソーキにヒザを狙う。ワキを潜ってバックに回りたい田村だが、ソーキは右手でウィザード、左手をアンダーフックとして組み勝つ。それでも田村も押し返しつつワキを潜ってバックへ。

ソーキも胸を合わせて四つの攻防が続き、ついに大内刈りでテイクダウンに成功する。

04トップを取ったソーキは田村の三角絞めからのオモプラッタに対応して、スクランブルでバックを伺う。田村も正対し、クリンチから2人同時にスタンドへ。田村が左ストレートを伸ばし、左ロー。ソーキはシングルレッグも、体を捻った田村が足を引き抜く。

ソーキはここも右フックを放ちながら組みつくが、田村が押し返したところで2Rが終わった。

05最終回、ソーキは疲れたか、動き大きくなり体がブレてスピードもなくなってきた。田村はテイクダウン狙いを切って、左ストレートをヒット。さらにローを蹴り、組んでバックへ。向き合うと自ら距離を取った田村は、左ストレートをヒット。ソーキも懸命に打ち返すが、パンチを振るうたびにバランスを崩し気味になる。

動きは重く、打撃も効いてきたソーキに対し、田村はヒザを突き上げる。それでもソーキはフックを振るって前に出ていくが、田村の右アッパーを受けてケージ際に後退する。田村はここぞとばかりに左ストレート、そしてヒザ蹴りを決めると、ここから組みを選択する。

06テイクダウンを取れず離れた田村は、ソーキの左フックをガード左ストレートを打ち込む。続く右フックでソーキの体が揺れる。ソーキはパンチを打つたびに逆に拳を被弾する状況になってきたが、逆転にはフィニッシュが必要な田村はセコンドの「打撃!」という指示にも関わらずまたも組んでしまう。

そのまま大きな動きはなく、タイムアップとなり──ジャッジの裁定はスプリットで割れるもソーキが判定勝ちを収めた。

07キャリア4戦目の戴冠となったソーキはベルトを巻き、マイクを手にすると「これを逃したらチャンスはないと思い、死ぬ気で獲りに来ました。多分会場の皆さんは僕が勝つと思っていなかったと思いますけど、生まれ持った空気の読まなさで勝ちました(笑)。本当にありがとうございました」と話し、北九州の会場から拍手が起こる。

そして新チャンピオンは「どうしても勝ちたかったのが、支えてくれた仲間、それと娘が1人いますが、生まれてこなかったもう1人が僕には娘もいます。『お前のお父さんは本当に強かったんだぞ』と見せてやりたくて……今回は死ぬ気でベルトを獲り来ました。本当にありがとうございました」と涙声で語り、娘さんと共に記念撮影に臨んだ。

■Torao24試合結果

<修斗環太平洋ウェルター級王座決定戦/5分3R>
ソーキ(日本)
Def.2-1:29-27.29-28.28-30
田村ヒビキ(日本)

<ストロー級/5分3R>
本田良介(日本)
Def.2R3分32秒by RNC
安芸柊斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-19
有川大介(日本)

<バンタム級/5分2R>
野尻定由(日本)
Def.1R3分39秒by TKO
堀川 55 滉介(日本)

<ライト級/5分2R>
菅原和政(日本)
Def.1R4分25秒by RNC
久保昌弘(日本)

<フライ級/5分2R>
岡本瞬(日本)
Def.2R1分48秒by ギロチンチョーク
親川龍(日本)

<フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
Def.1R2分02秒 by RNC
一水浩二(日本)

<フェザー級/5分2R>
沖高志(日本)
Def.3-0:20-17.20-17.20-18
倉信洋一郎(日本)

<54キロ契約/5分2R>
当真佳直(日本)
Def.3-0:20-17.20-18.20-18
わっしょい内田(日本)

<2019年度新人王決定T1回戦ストロー級/5分2R>
饒辺直也(日本)
Def.2R2分26秒by RNC
大城正也(日本)

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