【写真】試合のない期間の過ごし方、その真価が問われる試合となる(C)MMAPLANET

26日（日）に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase305に摩嶋一整が出場し、田村一聖と対戦する。

山口県周南市在住のフェザー級の猛者は、UFCを目指しKunlun Fight、Rebel FCと海外に活路を求めていた。しかし、フェザー級チャンピオンになったレベルFCは、その後の大会延期が続き、摩嶋に2試合目の試合機会が巡ってくる気配はなかった。

ここで再び国内でキャリアアップを図ることとなった摩嶋に田村戦前の心境を尋ねた。

──日曜日にパンクラスで田村一聖選手との試合が控えている摩嶋選手です。昨年はRebel FCでフェザー級王座を獲得し、闘裸男という地元、周南市での試合出場を果たしました。しかし、それからレベルFCで試合が組まれることはなかったです。

「そうですね。試合が決まっていた坂野（周平）選手ですら大会のキャンセルが続いていたので、僕の試合が組まれることはないだろうなって思っていました（苦笑）」

──いつ頃から別のイベントで戦わないといけないと思うようになっていきましたか。

「う~ん、僕はこれまで国内でやっていても試合機会に恵まれていた方ではないので、とにかく試合があれば戦う。試合のない期間でも、練習量が落ちるわけではなく、その時のためにひらすら練習を頑張るしかないと思っていました。割り切って、オファーが来るときは来るだろうと。

そうしたら2カ月ぐらい前にパンクラスさんから話があると、マネージメントをお願いしている方から連絡がきたので『やります』と（笑）。10カ月ブランクが空いたとか、試合がなかったとか……そういう風には捉えていないです。海外でも同じかってぐらいで（笑）。とにかく毛利道場でガンガン練習していたので、試合の話があれば戦える状態でいました」

──レベルFCとの契約は解除した形でしょうか。

「そこももう任せっきりで、自分では把握していないです（笑）。レベルがないなら国内だろうという感じでした。僕はどこでも戦うつもりだったので。国内にも強い選手はいますし、戦う場所にこだわりはなかったです」

──では田村選手の印象を教えてください。

「あまり選手のことも知らないのですが、僕はKID選手のファンだったのでKrazybeeの田村選手のことは知っていました。元UFCファイターで、パンクラスでもチャンピオンになっている選手と戦えることは光栄です」

──田村選手はプロとして自分が納得のいく条件なら、下の世代でも強い選手とガンガン戦うファイターです。

「大ベテランの田村選手が自分と戦うことを了承してくれたことは、本当に嬉しいです」

──気を付けないといけない部分は?

「Krazybeeらしくパンチ力、爆発力のある選手なので気を付けないといけないです。間合いなんかも、これまで戦ったことのない選手ですけど、僕は僕のスタイルがあるので自分を貫いて戦うだけです」

──パンクラスに出る。そこでの目標などはありますか。

「特に目標とかは持っていないです。ただ、田村選手もそうですが、UFCを目指すうえで強い選手と戦うということです」

──レベルFCでのキャリアアップは上手くいきませんでしたが、UFCへ行きたいという気持ちに変わりはないと。

「ハイ。UFCが世界で一番なので、一番のところで戦いたい。一番が一番良い（笑）。ただ、それだけです」

──ところで10カ月前の試合では、体重を落とせなかったことで、今回の試合も『大丈夫か』という声は聞かれます。

「そこを気にされることは分かります。道場内でも心配されています。今回はいつも以上にしっかりと気を付けて節制してきたので、ここまでは順調にきています!!」

──では、しっかりと計量をクリアし田村戦に臨めることを期待しています。最後にこの試合に賭ける気持ちを一言、お願いします。

「田村選手という元UFCファイターと戦える試合なので、UFCを目指している身としては絶対に越えないといけないと思っています。必ず勝ちたいです」

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