【UFC236】果てしない殴り合いの末、ポイエーがホロウェイを下し暫定ライト級チャンピオンに
<UFC暫定世界ライト級王座決定戦/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
マックス・ホロウェイ(米国)
サウスポーのポイエーが左ロングから右ローを繰り出す。続いて左を思い切り振るい、左前蹴りへ。ホロウェイは右ボディストレート、ポイエーが左ミドルを繰り出す。左を当てたポイエーは、オーソでラッシュをかけようとしたがホロウェイが左を当てて形勢逆転、ホロウェイがラッシュをかけ、間合いを取り直す。
とここでポイエーの右がヒットし、ホロウェイの動きが止まる。左右のパンチを連打しラッシュをかけるポイエーは、一旦距離を取り直し再び左右の連打でホロウェイを仕留めに掛ける。それでも左を返すホロウェイが、呼吸を整えるポイエーにワンツーを放つ。ならばと左フックから右アッパー、そして左右のフックを打ち込むポイエー。残り30秒を切ると、ホロウェイが前に出てワンツー、ポイエーはやや疲れが出たか。ガードの上からハイを蹴ったホロウェイの方が終盤は動きが良かった。
2R、ボディストレートを打ち合った両者。ホロウェイがワンツーから前に出て、右ボディフックを入れる。ポイエーも右ジャブを当て返し、ホロウェイはボディ打ちを増やす。ボディを被弾し、エルボーを返したポイエーが前進を左で止める。ホロウェイは前進を続け、ボディから顔面と攻撃を散らす。ケリを交えた攻防のなかでポイエーがダブルレッグもホロウェイが簡単に切る。
初回の打ち疲れか、スタミナの確保かめっきり手数が少なくなったポイエーだが、一発を当てて形勢を変えるとパンチをまとめていく。右を受けて、バランスを崩したホロウェイは足を使って離れるもガードを固めたところでパンチを連打される。ラウンド終了後、両者は仁王立ちで睨み合った。
3R、クリンチから離れボディを打つホロウェイ。左フックにカウンターの右を合わせるポイエーは、ホロウェイの前進に右を合わせる。右ジャブから左ストレート、さらに左を打ち込むポイエーが、ホロウェイのパンチをヘッドムーブでかわす。ホロウェイはそれでも前に出るが、カウンターを受けることが多い。それでも左ジャブから右を当てたホロウェイだが、ポイエーのパンチで目の周囲が真っ赤だ。
視界にも問題が出ているに違いないホロウェイは当てられて、当てるという戦いでパンチをまとめ、ポイエーをケージに釘付けにする。ホロウェイの飛びヒザに組みついたポイエーは、頭部にエルボーを連打された。
4R、右目が潰れているホロウェイがワンツーを当てて前へ。ここでポイエーはダブルレッグで尻もちをつかせる。ここにきてレスリングで削るポイエーの前にして、正座状態のホロウェイは、ギロチンからヒザ蹴りを突き上げる。ポイエーは右を当てるが、序盤のようにラッシュをかけることはない。逆にパンチをまとめるホロウェイがフックの打ち合いに打ち勝ち、ガードの隙をついてパンチを打ち込む。
ポイエーは左を当てて前に出ると、ホロウェイが右エルボーを当てる。ケージに詰まったポイエーの腹を打ち抜いたホロウェイは、オクタゴン中央に戻りボディから右ストレートを当てる。左を打ち返したポイエーが前に出る。接近戦でヒザを受けたホロウェイは、眉間をカットし激しい流血に見舞われる。それでも右を返したホロウェイは、ダブルレッグをケージを背にして耐える。
押し込むポイエーの背中が返り血で真っ赤になるなから、ホロウェイがダースチョークを仕掛けたところで4Rが終わった。
最終回、ホロウェイが左ジャブを当て右ロー。ポイエーも右ジャブを返して左を当てる。ホロウェイ・チャントのなか右に左のカウンターをポイエーが決める。ここまでパンチを打ち合いながら、動き続ける驚異的なスタミナとタフさを誇る両者。打たれ、打つという殴り合いは、5Rも間合いを測りながら続く。ボディと顔面を打ち分けるホロウェイに対し、ポイエーは左から右を伸ばす。
残り90秒でダブルレッグに出たポイエーだが、ホロウェイはテイクダウンを許さない。エルボーを落とすホロウェイが耐える展開が続き、激しい打ち合いはクリンチ戦のなかで残り10秒に。ここから足を止めて打ち合った両者、試合終了と同時に互いに頭を抱え、健闘を称え合った。
結果は打ち勝ったシーンが多かったポイエーが、3-0の判定勝ちで暫定UFC暫定世界ライト級王座に就いた。