お蔵入り厳禁【Shooto 30th Anniv.T02】平川智也との殴り合いを極めで勝った安藤達也「僕の生を見せたい」
【写真】競り合いでフィニッシュして勝つのは、彼の持つ能力の成せる業 (C)Keisuke Takazawa
24日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催された「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR第2戦」のメインで、安藤達也が平川智也をRNCで下した。
J-MMA界屈指の激戦区となっている修斗バンタム級戦線。世界チャンピオン佐藤将光のONE転出が決まり、いよいよ椅子取り合戦が激しくなってくる。そのなかで一時のブランクを経験し、復帰後4連勝となった安藤に試合終了直後に話を訊いた。
お蔵入り厳禁!! 安藤達也の勝ったうえでの反省点と、これからとは!
──「こんな試合になってしまって」という発言がマイクでありました。
「自分がイメージしていた試合運びは、打撃で圧倒し嫌がってテイクダウンに来たら捌いて、カウンターで終わらせるというものだったんです。ただ、実際に戦うと思っていた以上に見えづらくて、互いのパンチが交錯する場面が増えてしまいました」
──両者が当て、被弾する展開になりました。
「で、どっちが先に倒れてもおかしくないという試合になってしまって。イメージしていた内容とはかけ離れたジャンケンのようになってしまいましたね」
──それでも最後はRNCで勝ち切りました。
「チャンピオンを狙うなら、差を見せて勝たないといけなかったと思います。同年代で練習している選手たちも海外に行き始めたので、このままだとダメです」
──開始直後に平川選手のローキックでバランスを崩しました。あの影響はありましたか。
「痛かったです。あれでイメージする動きが最初はできなくて。なら、もらっても良いからやろうと。そこを気にし過ぎないよう戦おうと開き直りました」
──打撃で危なくなれば、テイクダウンに行けばという気で戦っていますか。テイクダウンで一進一退の攻防を打開していたかと思います。
「今回は打ち合う気満々でした。打撃の練習をやってきたので。その気持ちが向こうにも伝わったんだと思います。平川選手も打撃でやるっていう雰囲気を持ってました。そこでカウンターを狙いたかったのですが、最後は自分の持っている武器であるダブルレッグで勝ったようなものです」
──マウントに入る前のテイクダウンで、平川選手の力がガクンと落ちたようにも感じました。
「それは感じました。組んだ時に失礼な言い方になるかもしれないのですが、もう力を感じていなかったです。パンチが効いていたのもあるかもしれないですけど、テイクダウン後に力を感じなかった。マウントに入って、返されないように削れば勝てると思いましたね。あのテイクダウンで心を折れた、諦めた感じが伝わってきました」
──打撃戦で勝ちたいという気持ちが強い安藤選手ですが、そのためにもテイクダウンを有効利用できればと思われる試合でもありました。
「完全にボクシングになっていました。空回りしているのか……(苦笑)」
──南出剛選手、平川選手の仕留めて勝ったのは大きいかと思います。修斗世界バンタム級王者の佐藤将光選手は、ONE出場が決まりベルトがどうなるのか、持っているままなのかも不透明ですが、今後というのは?
「やっぱりベルトです。奪いに行きます。力は譲り受けるものでなく、奪い取るものなので。全然やります。将光さんでも岡田(遼)さんでも全然やりたいです」
──修斗のチャンピオンになればONEと契約になります。
「そこからは結構、不覚的要素が大きいです。僕が格闘技をやっているのは人生、生き様を見てほしいというのがあります。何気なく生きている人たちに、僕の生を見せたい。ステージがデカければデカいほど燃えるタイプなので、修斗にしっかりと筋を通してONEだったり、UFCだったり、RIZINでも大きな舞台からオファーがあれば、僕は出陣します。ガッチリと日本の格闘技界をまず盛り上げます!!」