【DEEP88】川原波輝の挑戦を受ける、DEEPストロー級王者・越智晴雄「守るのではなく奪うつもりで」
【写真】ある意味、ストロー級ファイターは選択肢が限られ目標も定まりやすいかもしれない (C) TRI-FIGHT
3月9日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 88 IMPACTで越智晴雄が、川原波輝の挑戦を受け2度目のDEEPストロー級王座防衛戦を戦う。
2017年9月にカン・サトーを破り獲得したベルト。越智は柴田MONKEY有哉との初防衛戦、そして昨年9月にRIZINでストロー級KOP=砂辺光久戦というキャリア最大のファイトをKO勝ちし、今回の川原との防衛戦に臨む。
大舞台を経て強くなった自負と広がった夢を追いかけるために、越智は日々の積みかさねを川原にぶつける。
──川原選手との防衛戦が迫ってきました。キャリア5勝1敗2分の選手がチャレンジャーになるという読みはありましたか。
「村元選手との再戦の前に勝った方とやるのではないかという話は入っていました。ドローだったのですが、村元選手がケガをしたこともあり、川原選手とやることになるのかとは思っていました」
──空気としては村元選手がリベンジし、そして越智選手にもリベンジとなる挑戦──そのよう流れが求められているのかという感じもありました。
「あぁ……そういうプランもあったかと思います。ただドローで、内容的にも五分五分でしたし。村元選手と1度戦った身とすれば川原選手もそこそこ強いのかと」
──川原✖村元IIが組まれた段階では、越智選手は9月に砂辺光久戦というビッグファイトが控えていましたが、その次の試合に関しても気は回るような状態だったのでしょうか。
「防衛戦はどっちにしてもやることになるのですが、砂辺さんと戦って、暫らくしてからですよね……川原選手と戦うことが正式に決まったのは。なので、研究もそれから始めました」
──砂辺選手に3R2分53秒KO勝ち。振り返ってみるとどのような勝利になっていますか。
「あの試合の1週間前に結婚式があり、絶対に両方を成功させようとずっと思い続けてきました。何があってもやるという覚悟で戦い、良い結果を残すことができました。ただ、試合が終わってからはすぐに次の試合に向かうよう気持ちは切り替えていたので少しだけですね、勝利の喜びに浸っていたのは」
──パンクラスとDEEPのストロー級王者対決に勝利したことで、自分が日本一なんだという気持ちになりましたか。
「あの時点で砂辺選手が一番強いと思っていて、だから戦いたかった。その砂辺選手に勝てたことで、僕が日本一なんじゃないかと……あの時は思ってやっていました。でも、猿田選手が修斗からONEのチャンピオンになり、評価が上がっているので。今はどうでしょうね……(苦笑)」
──あのままの流れで、大晦日もRIZINに出たくなかったですか。
「う~ん、RIZINにストロー級の選手は砂辺さんだけなので、あの試合の後に誰かと戦うとかっていう頭はなかったです。砂辺さんとの試合はDEEPを背負って戦った一発勝負で、絶対に負けられなかった。チャンスがあればまたRIZINで戦ってみたいですけど、あの試合以降とかではなくあの試合だけを考えて戦っていました。だから次はDEEPの防衛戦という気持ちでいました」
──大舞台で戦いたいという気持ちは?
「あのう……団体として色々な関係があると思うのですが、僕個人としては猿田さん……猿田さんがチャンピオンでなくなってもONEのチャンピオンと戦ってみたいという気持ちはあります。DEEPを背負って、あっちで勝負したいという気持ちが強いです。僕があっちより弱いとは思っていないので。自分が1番だということを証明したいです」
──DEEPはRIZINとのつながりが強いなか、修斗がONEと提携し王者が契約できるという状況になっています。そのなかで越智選手は自分の強さをどのようにアピールしていきたいと考えていますか。
「マネージャーが組んでくれた試合を、一つ一つクリアしていく。それが一番スムーズだと思っています」
──そのような状況での川原選手との防衛戦です。川原選手の印象を教えてください。
「ストライカーで、運動神経が良いように思います。ヒザとか一発もあるなかで、何をやってくるのか分からない怖さがあります。村元選手との試合を見ても、組みで戦うのではなく凌いで打撃をする選手ですよね。
なので疲れる試合にはなりますが、自分はいつも通り組みでガンガン動いていきます。ディフェンスに徹する選手は崩し難いこともあるのですが、とにかく動いて疲れさせてやろうと思います」
──砂辺戦の素晴らしいKO勝ちがあっても、戦い方が変わることはない?
「あの試合も打撃でいったのは3Rだけで、それまでテイクダウン狙いの戦いをしていました。RIZINという舞台だったので、打撃でいったということもあります。倒せた結果は良いですが、自分がやってきた戦いにあの結果が加わっただけなので。打撃だけにこだわるのではなくて組んで削って、フィニッシュできれば良いかなというぐらいで戦っていきます。
もう仕上がっているので、体調だけ気を付けて作戦を実行するだけです。自分がやってきたこと……石渡さんとのマンツーマン練習、CAVEの若い子たち、ロータスで八隅選手や中村(龍之)選手とやってきたことを試合で出したいですね」
──ロータスでも練習をされているのですね。
「ハイ、もともと石渡さんが行っていて。八隅さんの寝技の知識は凄いですし、中村選手も防御力が高くて。自分が攻めて、凌がれてという練習をやってきました。そうやってきたことを試合に出して、川原選手とは力の差があることを見せたいです。チャンピオンですけど、ベルトを守るのではなくてベルトを奪うつもりで戦います」
■DEEP88対戦カード
<DEEPバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 元谷友貴(日本)
[挑戦者]ビクター・ヘンリー(米国)
<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者] 越智晴雄(日本)
[挑戦者] 川原波輝(日本)
<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
[王者] ロッキー・マルチネス(グアム)
[挑戦者] 酒井リョウ(日本)
<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
石司晃一(日本)
<ウェルター級/5分2R>
悠太(日本)
渡辺良知(タイ)
<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎(日本)
米田奈央(日本)
<フライ級/5分2R>
神龍誠(日本)
島袋チカラ(日本)
<ライト級/5分2R>
大原樹里(日本)
濱村健(日本)
<フライ級/5分2R>
藤田大和(日本)
鮎田直人(日本)
<フェザー級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
横山恭典(日本)
<フェザー級/5分2R>
オーロラ☆ユーキ(日本)
シェルナンド・ラジッド(フランス)