【ONE88】ライト級ワールドGPでアミール・カーンと対戦、アリエル・セクストン「8分以内で一本勝ち」
【写真】気合入りまくりのセクストンの入場シーン。このハイテンションで練習を行い、厳しい局面をパワーで打開しているのなら『火事場の馬鹿力』と呼ばれることになるだろう (C)MMAPLANET
本日22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE88「Call to Greatness」。
今大会ではアミール・カーン✖アリエル・セクストン、エブ・ティン✖ザイード・フセイン・アサラネリエフというライト級ワールドGPトーナメント準決勝が2試合組まれている。
昨年7月に下石康太から後三角で一本勝ちを収めているセクストンは、日本をこよなく愛するコスタリカ人ファイターだった。シンガポールで勝つには、どうすれば良いのかを十分に理解していたセクストンに大会前日、計量直後に行ったインタビューをお届けしたい。
──明日アミール・カーンと対戦しますが、今の調子はいかがですか。
「精神状態は常に強く、肉体的には強化が留まることしらないぐらい調子が良いよ。この2つが相まって、僕は世界で一番危険なコスタリカ人になっている」
──昨年7月に下石康太選手に一本勝ちしたことで、日本のファンはセクストン選手の存在に気づきました。「シモイシはとても強かったよ。彼と戦えて良かった。去年の2月にミャンマーで戦ったあと、日本に3カ月滞在してサムライ・カルチャーに触れることができた。そのことも彼に勝てた要因の一つだと思っている。
日本では桜が咲くのを見て、KRAZYBEEで練習をしていた。一緒に日本にいた教え子のアンドレ・モレラはパンクラスに出て三角絞めで一本勝ちしているよ。日本での滞在は僕がこれまでしてきて旅行の中で一番の思い出だ。
自然に触れ、メディテーションもした。僕にとってとても大切なことを日本で経験できた。そしてKRAZYBEEの練習で僕のエネルギーはどこから湧いてくるんだという話になって、『カジバノバカヂカラ』と呼ばれるようになったんだ(笑)。
僕はルミナ・サトー、タカノリ・ゴミ、PRIDE、HERO’S、DREAMを見てきた。KRAZYBEEのキッド・ヤマモトさん、ボク、皆の試合を追ってきたんだ。そんな彼らと一緒に練習ができた。最高の思い出だよ。神様はエンジェルをすぐに自分の下に置きたくなるのは、とても残念なことだけどね……」
──……。ところで下石選手に勝利した後、なかなか試合が組まれませんでしたが、今回ワールドGPに出場することになりました。
「試合間隔が空いてしまったのは、意味のない試合でなく意義深いファイトを望んでいたからという事情もあるんだ。以前は何度も2週間前のオファーを受けてきた。でも、今の僕は6週間はしっかりと準備したい。
普段から十分に練習して、こういう大きな試合を待っていたんだ。グランプリ形式のトーナメントで戦うことは僕の夢だった。以前、コスタリカで1日に3試合戦ってチャンピオンになったことがあったけど、トーナメントで戦うということは対戦を拒否できないことになる。
このトーナメントに出場している選手は、誰も僕から逃げられないよ。今回の試合に向けて、マンハッタンとブルックリンのヘンゾ・グレイシー・アカデミーで準備をしてきた。そしてフィラデルフィアで僕のマスターであるダニエル・グレイシーとも十分に対策を施してきたよ。グランプリで優勝して、チャンピオンになりたい」
──エディ・アルバレスの参戦について、どのように考えていますか。
「素晴らしいよ。エディはアジアでもビッグネームだ。ファンが彼を望んでいるし、誰と戦っても良い試合になる。特に僕とは手が合うだろう」
──その前に明日の試合をまず勝つ必要がありますが、自信のほどは?
「100パーセント勝つ自信があるよ。世界でも最高の練習仲間と一緒に完璧な準備ができたからね」
──カーンのホームタウンで戦うことをどのように思いますか。
「問題ないよ。ジャングルで戦っているのと同じだ。ただ目の前の相手に勝つだけさ。ジャッジが観客の反応に影響を受けて、声援がより多く集まる人間を勝者にすることがある。実際、僕がONEで負けた2試合はそれに当てはまるだろう。
アミール・カーンの母国で彼に判定勝ちできるとは思っていない。だから必ずフィニッシュする。そのために練習してきた。ハイペースで、スピードのあるファイトをし8分以内に一本を取る。そして、また日本に行ってKRAZYBEEアカデミーで練習したい」
──では、そのKRAZYBEEの面々も含め日本で明日の試合を視聴する人々にメッセージをお願いします。
「サンキュー・ソー・マッチ。僕のインスタグラム、tarzacrをフォローしてほしい。オツカレー」
■ONE88対戦カード
<Super Seriesムエタイ世界女子アトム級選手権試合/3分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ジャネット・トッド(米国)
<ライト級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
アリエル・セクストン(コスタリカ)
<ライト級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
エブ・ティン(ニュージーランド)
ザイード・フセイン・アサラネリエフ(トルコ)
<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ムスタファ・ハイダ(イタリア)
<ストロー級(※56・7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)
<キック・フライ級/3分3R>
工藤政英(日本)
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
<キック・バンタム級/3分3R>
コン・サンボ(カンボジア)
ジャン・チェンルン(中国)
<キック・ライト級/3分3R>
レジアン・アーセンス(オランダ)
アンソニー・ンジョグアニ(ナイジェリア)
<女子ストロー級(※56・7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ラウラ・バリン(アルゼンチン)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
今成正和(日本)
クォン・ウォンイル(韓国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ルーディ・アグスティアン(インドネシア)
コン・シチャン(カンボジア)