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【UFC】ジョルジュ・サンピエールが現役引退「全ての対戦相手にありがとうと礼を述べたい」

GSP【写真】2012年のUFC JAPANの際に大会ゲストファイターとして来日し、埼玉県下で極真空手の子供クラスを表敬訪問した際のGSP(C)MMAPLANET

21日(木・現地時間)、ジョルジュ・サンピエールがカナダのモントリオールで現役引退会見を行い、17年に渡るMMAファイターの幕を閉じることとなった。


「チャンピオンでいるために、多くの自制心が必要だった。肉体的にも精神的にも良い状況であるために、そのような感情が必要だった裏で常に健康なうちにこのスポーツから離れたいと思ってきた。
 家族、ファン、コーチ、トレイナー、練習仲間、スポンサー、エージェントの皆の信じられないようなサポートをここ数年受けてきたことに感謝している。UFC46からUFC217という間、僕の力を世界に見せ続けられたのはロレンゾとフランクのファティータ兄弟、ダナ・ホワイト、UFCで働いている全ての人々のおかげだ。そのことは一生忘れることはない。
 そして、全ての対戦相手にありがとうと礼を述べたい。僕の前に現れた全てのファイターが、素晴らしいアスリートだった。誇るべきプライド、良い意味での衝撃を持ち続けたうえでこのスポーツから引退したい。
 生きている限り格闘技の練習を続け、新しい世代がこのスポーツの未来を切り開くことを望んでいる」とGSPは会見で語った。

カナダはケベック州のサンティジドールで生まれた彼は7歳で極真空手を始め、ブラジリアン柔術からMMAへ。名将フィラス・ザハビと二人三脚でMMAに革新を与えるような打撃からのテイクダウン、柔術的コントロールが融合されたスタイルを確立した。その言動は常に優等生的なモノで、MMAファイターのロールモデルであり続けたGSPだが、もともとがシャイな性格もあり注目を浴びる生活に疲れ、引退を過去に幾度となく口にしてきた。

2014年1月にプロ5戦目でUFCに出場し、2006年11月にマット・ヒューズを破りUFC世界ウェルター級王座獲得。一度はマット・セラに敗れベルトを手放すも2008年4月に王座を奪回し、以後ジョン・フィッチ、BJ・ペン、チアゴ・アウベス、ダン・ハーディー、ジョシュ・コスチェック、ジェイク・シールズ、カーロス・コンディット、ニック・ディアス、ジョニー・ヘンドリックスを相手に王座防衛。

その裏で2011年12月の右ヒザの前十字靭帯の負傷から決まっていた試合をキャンセルすることが出てきたGSPはヘンドリックスを相手に 9度目の防衛に成功した後──2013年12月にタイトル返上を発表し、同時に無期限の休息に入った。

2017年11月のカムバック戦でUFC世界ミドル級王者マイケル・ビスピンを破り2階級制覇を達成、翌月にタイトルを返上した一戦が彼の最後のMMAファイトとなった。

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