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【ONE87】2年8カ月振りの勝ち名乗りへ、アベラルド戦を控えた竹中大地「落ち着いて戦って勝つ」

Daichi Takenaka【写真】気負うこともなく、緊張するわけでもない自然体の竹中だった(C)MMAPLANET

明日16日(土・現地時間)にタイのバンコク郊外インパクト・アリーナで開催されるONE87「Clash of Legends」に竹中大地が出場し、マーク・アベラルドと戦う。

昨年2月のONEデビュー戦で、タイトル挑戦権のあるキム・デフォンと戦いスタンドのバックマウント状態でRNCを極めに掛かったところ、前転回転され頭を痛打──反則勝ちとなった。

その後、9月の上海大会で対戦相手のローマン・アルバレスが盲腸になり緊急入院、12月のクアラルンプール大会ではケヴィン・チュンが計量オーバーと2試合連続、計量を済ませてから試合が流れた。

不運に付きまとわれた2018年を終え、2019年最初の戦いに挑む竹中に明日の試合について話を訊いた。


──計量を終えられたばかりの竹中大地選手です。対戦相手のマーク・アベラルドの計量結果などは気にならないですか。

「アハハ。何も聞いていないので、大丈夫やと思います」

──盲腸になっていないかとか(笑)。

「いや、それはないです(笑)。見た感じ、グッドシェイプでしたし大丈夫なはずです」

──ここまで2試合連続で開催地まで来て試合が流れました。この間、どういう気持ちでしたか。

「1年前の試合も、ケガをしてからの復帰戦で。それも勝ち名乗りを受けてケージを下りるということができていないので、2016年6月からもう2年半もそういう状態なので、早くレフェリーに手を挙げてもらいたいです」

──ケージのなかで、ここまでの鬱憤をぶつけたいという気持ちはありますか。

「そこは試合なので、しっかりと落ち着いて戦って勝つことが大切になってきます。どんな試合になっても、どんなことをしても勝つことです。試合が流れたからといって練習内容が変わるわけではないですし、やるべきことをやってきましたし」

PXCからクンルンファイトを経て、ONEウォリアーで連勝し本戦出場となったアベラルド。この2年半で6試合経験している

PXCからクンルンファイトを経て、ONEウォリアーで連勝し本戦出場となったアベラルド。この2年半で6試合経験している

──前回、キム・デフォンというタイトルコンテンダーに勝利したにも関わらず、今回の相手のアベラルドはウォリアー・シリーズ上がりです。この点については?

「ウォリアー・シリーズに出ている選手にも強い選手はいるので、格下とか思っていないです。あまり映像は視られていないんですけど、若干ムエタイっぽくてガードを上げてローを蹴る。

綺麗な打撃を使うように感じます。グラウンドでもパウンドやヒジで削っていますし、テイクダウン&パウンダー+ムエタイというファイターですね。

マーシャルアーチストというより、MMAファイターという感じですかね、ハイ。ただ組技の受けがどのような感じか未知数なので、そこはやってみないと分からないです」

──この試合で見せたい点はどこになりますか。

「とりあえずしっかり勝つということができていないので、練習でお世話になり、サポートしてくださる人達に『勝ちました』と報告したいです。自分のパフォーマンスを出す、自分の試合をすることやと思っています」

──2年半で1試合、実戦から離れている部分で試合勘がどうなっているのか気がかりではないですか。

「そこは気になっているところです。去年の2月の試合でも気になっていたところで、アレから1年が経ってしまったので、実戦感覚に気になりますね」

──関西の誰もが認める一番星ですから、やってくれると信じています。

「いや、そんなことないですよ。強い選手はいっぱいいます。パラエストラ東大阪で一緒に練習している赤尾(セイジ)さん、金太郎や(白川DARK)陸斗君もこれから強いと言われる選手になると思います」

──では最後に読者に一言お願いします。

「1年振りの試合で2年以上、しっかり勝てていないことは自分のなかでも悔しいです。その悔しさを晴らせるような熱い試合をするので、応援よろしくお願いします」

■ONE87対戦カード

<ムエタイ・バンタム級世界王座決定戦/3分5R>
ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ハン・ズーハオ(中国)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ゴーンサック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
上久保周哉(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マーク・フェアテックス・アベラルド(ニュージーランド)
竹中大地(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ツォゴーフ・アマルサナ(モンゴル)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
サミー・サナ(フランス)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジーナ・イニオン(フィリピン)
ジーヒン・ラッドゥアン(マレーシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ラオ・チェトラ(カンボジア)

<ムエタイ・67.5キロ/3分3R>
チャムアックトーン・ファイタームエタイ(タイ)
チャーリー・ピータース(英国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エミリオ・ウルティア(米国)
中原由貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
ノウ・スライポー(カンボジア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
エリーピトゥア・シレガール(インドネシア)
リュウ・パンシュアイ(中国)

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