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【Shooto 30th Anniv.T01】山本健斗デリカットと対戦する阪本洋平─02─「出た結果以上のモノはない」

Yohei Sakamoto【写真】異端児どころではない。強烈な個性の持ち主は、物事の真理が見えているようにも感じられる(C)MMAPLANET

27日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦「Shooto 30th Anniv.T01」で山本健斗デリカットと対戦する阪本洋平インタビュー後編。

その尋常ならざる発言の数々は、J-MMA界の異端児どころか稀人を思わせる。そんな阪本がなりたい自分、戦う理由、本気で想うこと。そして、友への想いは実はしっかりと繋がっていることが分かった。

<阪本洋平インタビューPart.01はコチラから>


──修斗で戦うことで、自分は何者かを問われる試合に出会えるかと。

「そうですね。修斗のチャンピオンになっても来ないのか。何かの縁があって髙谷さんとやれて……それがくるのか。それとも修斗の外で大尊のようにRIZINとかそういうところであるのか」

──それが山本健斗デリカット選手との戦いでも訪れるかもしれない

「う~ん、とにかく最短で修斗の世界チャンピオンになりたいので。修斗には強い選手がいっぱいると思うので、ここで勝ったらさらなる上位ランカーと戦いたいです。とにかく修斗のチャンピオンになることしか考えていないですけど、だからこそ次の試合に集中しています」

──その発言を聞いて修斗の選手たちは舐めるなよという感情を持つかと思います。

「だからタイトルに結びつくような強い選手と戦っていけば……あの2人のようになっていける。今はまだなっていないので。僕はベルトとか関係なく戦ってきたのに、なんでかホンマに分からないです。ただ、あの修斗のベルトは綺麗に見えるんですよ。

僕は19歳とか若い時に問題を抱えていた人間で、あんまりこういう選手もいないと思うんです。負けん気が強いからなのか、人間不信になるような体験をしてきたからなのか……。僕はメチャクチャ人間が嫌いだったんです。メチャクチャに……。

だから人を壊すことに躊躇もなかったですし、人と話すこともない。いつもイライラしている。そんな奴に誰も近づかないですよね。でも格闘技を始めて練習では追い詰められて、3カ月ぐらい体調不良になったりしているんです。そんなことをしていたら僕、寂しくなってきたんです」

──寂しく?

「だから格闘技をやって良かったと思っています。格闘技をやるようになり、人と関わりたいと思うようになったんです。そう思うようになると、もう予定を組むのが難しいぐらい人に良くしてもらえるようになりましたね(笑)」

──最近は少し、纏う空気は変わりましたね。どうやって社会人として生きているのだろうかと感じていたのも事実です(笑)。

「良い意味でいえば負けず嫌いなんですけど、自分が一番やっていうエゴに関しては他の選手とは別次元だという想いでいました。その想いが20代後半まで悪い方向に作用していたのが、最近は……Mr.神風が亡くなる前に『いろんなヤツがいるから許してやれ』と言っていたと知って……。あの人は熊本で5000人とか集める興行が出来ていたので、金の欲しい色んなヤツがいっぱい寄ってきていたんです。

そういうヤツらを囲ってあげて……。なんで、そういうことができるんかなって思っていたら、その『いろんなヤツがいるから許してやれ』という言葉で分かって。それがデカかったですね。その言葉を聞いて、僕はこのままやったら……ああいう風になられへんなって思って。自分が寂しいというのもあり、そうでないように色々な人に接していった。そうしたら凄く良くしてもらえるようになり、それが楽しい。イライラしていた時より、こっちの方が全然楽しい。

ただイライラしていた時の方が強いかもしれない。その可能性もあります。でも後輩に指導したり、スポンサーの人と付き合ったりして……僕、前はスポンサーの人からお金をもらうのとか嫌だったんです。なんか……お金を貰わへんと喋っていないのに、お金を貰っているから喋るとか絶対に嫌で。そうじゃないですか?」

──そんなこと全くないですよ。お金をいただけることは嬉しいですから(笑)。それはきっかけで、だから話をするようだと、スポンサーも人間関係も続かないのではないでしょうか。

「いやホンマ、そうですよね。お金とか要らんと思うけど、そこから生まれた付き合いが楽しくて。それでどんどん感謝する気持ちが生まれると、どんどん楽しくなってきたんです。その辺が変わってきたから、もう格闘技を辞めてエェかなって思ったぐらいで」

──エェ!!

「他にやりたいこともあるし。でも、よう考えたら試合で全然追い詰められてへんって気づいて。これは最後に、そういう試合をやるには、修斗で欲しいモノを目指してやるんが一番と違うんかと。

その後、髙谷さんとご縁ができるかもしれない。僕は本気で努力したら、やりたいことは実現すると思います。あぁ、なんかそうなっていますね」

──あのう阪本選手、インタビューも終了時間が近づいていまして……9月のグラチャン・フェザー級の王座防衛はT-Bloodの練習仲間である神立大輝さんが、白血病になり励ます意味もあり戦ったということだったのですが、今回の修斗参戦はいかがでしょうか。

「いや、修斗で戦うのは自分のことです。ただし、本気で努力すれば想いは届くというのは神立君のことでもあるんです。神立君も弱音を吐きまくった時があるんですけど、そうやってきたらいけるような気がしてきたって、2人で話した時に言うんですよ。

追い詰められた時に神立君の素が出たんです。生きようという想いが。その神立君が『人とのつながりが大切』って言うし、僕もやっぱりそうやと。命を考える人間がフェラーリやベンツが欲しいとか思わへんし。信頼している人に会いたいと思うはずなんで。

神立君が本気で想って努力したら叶いますよ。なんか、そういうのはあるんですよ。僕はそう思っているんで。俺、神立君に『今は一番安いベンツやけど、一番良いベンツか黒のフェラーリで迎えに来るからな』って言うたんです。多分、実現すると思います……何となくですけど。

神立君も『分かりました』って。あの時、彼の目を見たら本気で言っていると分かりました。本気で言っているので、結果がどうなろうが、それがベストの結果。他はない、最高の結果を得られるはずです。

僕も本気で想ってやっているので、髙谷さんとやろうがやれまいが、出た結果以上のモノはないんです。だから後悔もない。髙谷戦はあると思っています。ハイ」

■Shooto 計量結果

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]祖根寿麻: 61.2キロ
[挑戦者]岡田遼: 61.0キロ

<フライ級/5分3R>
前田吉朗: 56.4キロ
清水清隆: 56.7キロ

<フェザー級/5分3R>
斎藤裕: 65.7キロ
マーカス・ヘルド: 65.1キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット: 65.4キロ
阪本洋平: 65.7キロ

<ライト級/5分3R>
川名雄生: 70.3キロ
岡野結城: 70.0キロ

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング: 60.8キロ
藤井伸樹: 61.1キロ

<フェザー級/5分3R>
仲山貴志: 65.6キロ
青井人: 65.4キロ

<ストロー級/5分3R>
黒澤亮平: 51.9キロ
児玉勇也: 52.1キロ

<バンタム級/5分3R>
金物屋の秀: 60.9キロ
齋藤翼: 61.2キロ

<女子バンタム級/5分2R>
セラ: 60.8キロ
チェルシー: 61.0キロ

<ストロー級/5分2R>
牧ケ谷篤: 52.0キロ
田上こゆる: 51.4キロ

<トライアウトルール女子50キロ契約/3分2R>
杉本恵: 49.4キロ
木越めぐみ: 47.9キロ

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