【Bellator214】アルチュレタが17連勝で22勝目を挙げる──も、仕留めるつもりがない運動MMAが過ぎる?!
<バンタム級/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
リッキー・バンデハス(米国)
昨年8月にジェイムス・ギャラガーをKOしたバンデハスが、キャリア21勝1敗のアルチュレタと対戦する一番。左に回るアルチュレタが、右回りに転じた直後にニータップからバックに回り、前方にテイクダウンを仕掛ける。さらに足を払い、寝技に持ち込もうとするアルチュレタは後方から右を当て自ら離れる。遠い距離から飛び込みつつ軸足を変えてパンチや蹴りを繰り出すアルチュレタが、左フックから左ミドル、さらに飛び前蹴りを放つ。
バンデハスは後回し蹴りでサークリングを止めに掛かるが、これは当たらない。飛び込んで左フックを当てたアルチュレタは、サークリングを続け組みにいくところで、バンデハスの右ハイを顔面に受けそうになる。続くテイクダウン狙いを切ったバンデハスの前進にアルチュレタは右フックを当てていく。それでもステップを多用し、打撃を見せて組みに行ったアルチュレタがダブルレッグからバックに回って初回を制した。
2R、初回と同様に左右に回りつつテイクダウンを仕掛けるアルチュレタ。バンデハスは右前蹴りを狙い、中間距離を維持しようとする。バンデハスは蹴り足を掴んでアルチュレタを転がせたが、寝技に移行はしない。直後にアルチュレタが組んでクリンチへ。テイクダウンは奪えず、跳びヒザから距離を取り直したアルチュレタは、運動量で勝負か。組んでテイクダウンでなくクリンチという形でアルチュレタがこの回も攻勢を維持した。
最終回、これまでと同じように動くアルチュレタだが、バンデハスのヒザを顔面に受け一瞬動きが止まる。それでも勢いをつけてボディロックからバンデハスを持ち上げたアルチュレタがバックに回る。ここから先はなく、時間の経過とともに離れたアルチュレタは右を振るってシングルへ。バンデハスが離れると、当たり前のように組みに固執することなくディスタンスを維持してパンチを振るいつつ突っ込む。
バンデハスは右フックを当て、ヒザ蹴りを入れたがシングルレッグで尻もちをつかされる。すぐに立ち上がったバンデハスにシングルを続けたアルチュレタは、最後の30秒を切ると間合いを取り直す。打撃戦をやりあう気がないアルチュレタのパンチに、バンデハスのハイキックが顔面をかすめる。しかし、このまま試合は時間となりアルチュレタが29-28✖3の判定勝ちで17連勝、22勝目を挙げた──が、仕留めるつもりのないファイトは一つのスタイルとはいえ、ノンストップアクション&フィットネス・チャレンジが過ぎるように映った。