【Bellator212】ホノルル2DAYS。初日のメインは世界ライト級戦プリマス×チャンドラー。新グレイシーも
【写真】試合終了直前、左の蹴りを放ったチャンドラーの足首は尋常でないことが伺える。この1年5カ月前の試合では、何も推し量ることができない両者の力関係。つまり実績を踏まえて、チャンドラー有利というしかない(C)BELLATOR
14日(金・現地時間)、ハワイ州ホノルルのブレイズデール・アリーナでBellator212「Primus vs Chandler2」が開催され、メインはイベント名にあるブレント・プリマスとマイケル・チャンドラーの間で争われるベラトール世界ライト級選手権試合が組まれている。
ベラトールにとって初のハワイ大会は、2日連続のホノルル・ツーデイズとして開かれ初認のメインが、このプリマスとチャンドラーの再戦だ。両者は昨年6月に王者チャンドラーにプリマスがチャレンジャーという立場で対戦している。この時、プリマスはキャリア7連勝ながら、エディ・アルバレスやウィル・ブルックスがUFCに去った後もベラトールに留まり、ベンソン・ヘンダーソンを破るなどベラトール・ライト級戦線を引っ張ってきたチャンドラーの敵ではないという見方が成されていた。
しかし、チャンドラーは試合開始直にステップを踏みそこない足首を負傷し、試合続行が不可能になってしまう。言ってみれば労せず世界王者となったプリマスの評価は決して高まることなく、今年の4月にはベラトールもチャンドラーの地元でリベンジ戦を組んでいた。これが初防衛戦となる予定だったプリマスだが、ヒザの負傷で欠場し結果的に王座奪取から、今回の試合まで1年6カ月も要することとなっている。
王座を失って以来チャンドラーはゴイチ・ヤマウチに勝利し、プリマスの代役ブランドン・ガーツには初回に肩固めを極めて完勝しており、やはりこの一戦も王者がアンダードックであることは間違いない。
そんなホノルル・ツーデイズのプレリミでは、また1人グレイシーがケージに足を踏み入れる。それがボブソン・グレイシーJrだ。Jrの父はもちろん、ホブソン・グレイシー。グレイシー柔術の開祖カーロス・グレイシーの次男でヘンゾ、ハウフ、今は亡きハイアンの父であるホブソンが、何と55歳の時に生まれたのがボブソンJrだ。
カーロス・ホブソン・フィリョという息子がホブソンにいることは伝わっていたが、メジャー柔術大会においても活躍したという記録もなく、どのような素性のグレイシーかは分かっていない。そんなホブソンJrは、2015年頃にムリーロ・ブスタマンチに師事していた時にMMAデビューを行なうという話が突然、聞かれることとなった。ただし、その大会がキャンセルを重ねたことで、24も年が離れていた兄ヘンゾがホブソンJrをNYに呼び、面倒を見ることに。結果、ヘンゾは弟のMMAデビューは時期尚早と判断し、3年を経て今大会でのデビューが決まった。
対戦相手のブライゼン・ボロハオも、ホブソンJrと同様にこの試合がプロデビュー戦となる。とはいってもボロハオはアマMMAで9勝2敗という戦績を持っており、ホブソンJrと打撃有りの試合という部分で経験の違いは、確実に存在しているだろう。果たしてホブソンJrが、ボロハオに対してどのような戦いを見せることができるのか──一抹の不安は隠せないケージインとなる。
■ Bellator212対戦カード
<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ブレント・プリマス(米国)
[挑戦者]マイケル・チャンドラー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
フランク・ミアー(米国)
ハビー・アヤラ(米国)
<女子フライ級/5分3R>
アレハンドラ・ララ(コロンビア)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
デレック・カンポス(米国)
サム・シシリア(米国)
<フェザー級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
ダニエル・クロフォード(英国)
<ライト級/5分3R>
ブランドン・ピーパー(米国)
クリス・アヴィラ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ホブソン・グレイシーJr(ブラジル)
ブライゼン・ボロハオ(米国)
<フェザー級/5分3R>
トビー・ミセッチ(米国)
エドワード・トームス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ティワン・クラックストン(米国)
キオ・マイヤー(米国)
<フェザー級/5分3R>
ポール・ロペス(米国)
ニック・バディス(米国)