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【UFC231】粘るヨアナ・イェンジェチックに流れを許さず、シェフチェンコは世界女子フライ級王者に

<UFC世界女子フライ級王座決定戦/5分5R>
ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(ペルー)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)

サウスポーの構えから右ローを見せたシェフチェンコ。ヨアナは左ジャブを伸ばし、左ローへ。これをかわしたシェフチェンコが左ローを蹴る。ワンツーで左を届かせたシェフチェンコは組むと小外刈りで一気にテイクダウンを奪う。サイドを取ったシェフチェンコはクルスフィックスからパンチを連打する。殴られながらも立ち上がったヨアナは、ケージ際でヒザを顔面に被弾し、エルボーを返す。

両ワキを差したシェフチェンコの投げを耐え、ヒザを突き上げるヨアナがヒジを繰り出す。ケージ際の攻防が続き、ヨアナのヒザがボディに。シェフチェンコは右エルボーを当てて離れると、左から右のロー。さらにスピニングバックキックを胸に突き刺す。ヨアナの右ミドルにワンツーを入れたシェフチェンコが、蹴り足をキャッチしたところで優勢の初回を戦い終えた。

2R、右前蹴りを顔面に届かせたシェフチェンコが、スピニングバックフィストを繰り出す。ヨアナはスピード重視の真っ向勝負でシェフチェンコの圧力を攻略できず、ワンツーを被弾する。シェフチェンコが左ミドルを入れ、ローをチェック。ワンツーからスリーまでショートのパンチを纏める。さらに左ローをかわして、右ローを入れたシェフチェンコはヨアナの右ミドルをブロックし左ストレートを当てる。

さらに右フックから左ストレートを入れたシェフチェンコは、ここでも前蹴りを顔面に。右を受けて、動きが一瞬止まったヨアナは左の蹴りをキャッチされテイクダウンを奪われる。殴られ、スクランブルからもボディロックで大きく投げられたヨアナはサイドを許しエルボーを落とされる。シェフチェンコはサイドで抑え、クルスフィックスを狙いつつエルボー、パンチを打ちつける。厳しい状態のヨアナは立ち上がり際にヒザを受け、後方に崩されタイムアップを迎えた。

3R、素早い前蹴りを2発見せたシェフチェンコは、ヨアナのパンチを見切り、ミドルはブロック──そして、後ろ回し蹴りを蹴り込む。右から左を当て、左ローを決めたシェフチェンコは蹴り足を掴んでテイクダウンする。ヨアナもすぐに立ち上がり、右を当てる。続く右ハイがシェフチェンコの顔面を掠める。直後に左ストレートをヒットさせたシェフチェンコは、ボディに右の蹴りを受けそうになり、強引に組みつくと首投げへ。

ヨアナはこれを耐えて離れるが、左ミドルを蹴られる。スーパーマンパンチ&右ローを繰り出したシェフチェンコ、ヨアナは前蹴りを掴まれバックを許す。ケージに押し込み、ヒザを顔面に当てたシェフチェンコだが、ポイントはともかう印象としてヨアナが盛り返したラウンドとなった。

シェフチェンコは意識してペースを落としたのか、それとも疲れてきたのか──4Rが始まる。手数が増えたヨアナが、ケージ中央を陣取りサウスポーから蹴り、パンチを繰り出す。組みからヒザをボディに入れ、エルボーを打って離れたシェフチェンコに、ヨアナは右ハイ、そしてミドルを放っていく。組みから離れ際のハイをかわしたヨアナは、蹴り足をキャッチされ軸足を払われてテイクダウンを許す。

テイクダウン即サイドとなっているシェフチェンコは、逆側に回り込みハーフからバックへ。立ち上がったヨアナがボディロックからバックへ。ヘッドロックで耐えるシェフチェンコがケージにヨアナを押し込み、ウィザードから胸を合わせる。両ワキを差し、ヒザを入れたシェフチェンコは首相撲にはヘッドロックで対抗し、正面を向いて離れる。残り40秒、シェフチェンコは声を出しながら後ろ回し蹴りも届かない。それでも右を当てたシェフチェンコが粘るヨアナに対し、テイクダウンでラウンドを制した。

最終回、「空振りをするな」と注意されたシェフチェンコは、右ジャブを当てる。さらに左ミドルを入れたシェフチェンコに対し、ヨアナも右前蹴りをボディに入れる。手数で上回るヨアナは、組まれて足払いで崩される。すぐに立ち上がったヨアナをケージに押し込んだシェフチェンコは時間を使う。残り3分でレフェリーがブレイクを命じ両者が分かれると、ヨアナが右をヒットさせる。

シェフチェンコも左を打ち返し、左前蹴りでボディをえぐる。ローを蹴り合った両者、ヨアナの右ミドルとシェフチェンコの右が交錯する。ヨアナの右前蹴りの着地に左ローを合わせたシェフチェンコは、スピニングバックフィストを空振りした直後にヨアナのスピニングバックフィストに組みつきケージへ。ヒザを入れたヨアナは、離れたシェフチェンコの後ろ回し蹴りにもひるまずパンチを打ち合う。

スピニングバックフィストを打ち合った両者、直後に時間となりヨアナはシェフチェンコに手を合わせて頭を下げた。初回と2Rを圧倒したシェフチェンコは、その後のヨアナの盛り返しにもペースを譲り切ることなく、3-0でUFC世界女子フライ級王者に輝く。

「この時をずっと待っていた。この勝利を姉のアントニーナと分かち合いたい。皆に感謝している。ベルトをヨアナという最高のプロと戦って手にできて嬉しい。彼女のようなファイターと戦いベルトを獲れたことは、この価値をさらに高める」と語った新チャンピオンは、最後にスペイン語で感謝の言葉を伝え勝利のダンスを披露した。


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