【Bellator210】冷静沈着ウィリアムスが、距離とタイミングを制しブルーナ・エレンを下す
<女子フライ級/5分3R>
クリスティーナ・ウィリアムス(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ブルーナ・エレン(ブラジル)
キャリア3戦目でヴァレリー・レターノーと戦いキャリア初黒星を喫したウィリアムスの再起戦。身長差の大きな2人、長身のウィリアムスにエレンが思い切り右を放っていく。左ハイをかわしたエレンが右に回り、右フックから左ミドルを入れる。遠い距離から思い切り右フックを振るうエレンに対し、ウィリアムスもギアを挙げて接近戦でパンチを突き出し、右前蹴りを顔面に届かせる。殴り終わりに右ハイ、エレンは蹴りに右を合わせようとする。
ワンツーで前に出たウィリアムスに対し、エレンの攻撃が大振りで粗くなっていく。ウィリアムスはエレンのテイクダウン狙いにケージを背負うが右エルボーを入れた。
2R、左目の下をカットしているエレンの右に、ウィリアムスは右エルボーを当てる。さらにサイドキックを見せたウィリアムスは、エレンの大振りのパンチに距離を詰めてコンパクトにパンチを連打する。エレンはスピニングバックキックなど、大きな動きを見せるも組んでいったところで2発フックを被弾してしまう。ウィリアムスは左ミドルのタイミングで組まれても切り、続く飛びヒザも見切っている。右フックを放ち、ウィリアムスが詰めてくるとエレンがテイクダウンに成功する。
背中をつけたウィリアムスは蹴り上げからスタンドに戻ると、左ハイを狙う。続いて蹴りをキャッチしてショートのワンツーを放つ。エレンがスピニングバックフィストを繰り出したところで2Rが終わった。
最終回、変わらず足を使うエレンが見栄えのする攻撃を仕掛けるもミドルを当てられ、テイクダウンを狙って組みつく。ケージに押し込まれたウィリアムスは右を差して離れるまで2分近く費やしてしまう。エレンは左フックを当てて、右ハイへ。これをかわしたウィリアムスはテイクダウン狙いを切り、ヒザを入れて上を取る。
自らスタンドに戻り、打撃戦を選択したウィリアムスの左ハイがエレンの顔面をかすめる。エレンはここでも組んでテイクダウン狙いへ。ウィリアムスは押し返し距離ができると、エレンが飛びヒザも届かない。ウィリアムスは左ミドルをキャッチされても倒れず、タイムアップを迎えた。
前に出る姿勢が評価されるエレン、精度を重視するならウィリアムス。果たして、3-0の判定勝ちを手にしたウィリアムスは「テイクダウンディフェンスが本当に大変だった」と非常にクールに話した。