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【Bellator209】ヒョードル軍の若頭ネムコフが、元世界王者デイヴィスをスプリットで下す

<ライトヘビー級/5分3R>
ワジム・ネムコフ(ロシア)
Def.2-1

フィル・デイヴィス(米国)

ケージ中央にネムコフ、デイヴィスがケージの前から前に出ると両者がローを蹴り合う。ネムコフの左ミドルにジャブを合わせるデイヴィスはケージを背負うと、右ローを蹴っていく。両者がタイミングを計るようなファイトのなか、デイヴィスがテイクダウンを狙う。 ネムコフはがぶってスタンドに戻ると、ローを蹴りワンツーを打っていく。デイヴィスは左右の蹴りを見せ左を振るうも、両者揃ってクリーンヒットはない。やや距離を取り今度はネムコフがテイクダウンを狙うと、デイヴィスががぶってバックを伺うなか初回が終わった。

2R、初回と同じように左の蹴りを散らしパンチを振るうネムコフに対し、デイヴィスが組みに行きすぐに離れる。ネムコフの右をバックステップでかわし、左フックを前進に合わせようとするデイヴィスだが、ここまで受動態の試合ではテイクダウンがトップコントロールの時間を必要になってくる。左ジャブで前に出るネムコフも、それ以上の動きは見られずテルアビブのファンが口笛を吹いてアクションを要求。デイヴィスの右オーバーハンドは距離が遠いうえに動きが見えており、ネムコフは苦も無くかわす。

残り1分を切り、距離が近づくがネムコフが左フックは当たらない。ここで組みにいったデイヴィスに対し、ネムコフがバックに回り大きな投げを打つ。そのまま背中を取り続けたネムコフのラウンドとなった。

最終回、左ジャブの差し合いから、プレッシャーを強めるデイヴィスにネムコフが左ハイなど蹴りで突き放そうとする。シングルに出たネムコフは、デイヴィスが組み勝ちそうになると離れて右を振るっていく。デイヴィスの踏み込みに左を出して制していたネムコフだったが、残り2分でついにテイクダウンを奪われる。

サイドを取られながら、腕絡みの応酬でスクランブルに持ち込んだネムコフは、再びトップを許しサイドから腕関節を仕掛けられる。マウントを取られながらも、左腕を極められないよう懸命に力を入れたネムコフはそのままの態勢でタイムアップを迎え、スプリット判定で逃げ切りライトヘビー級王座に大きく近づく1勝を挙げた。


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