【ONE82】「王者になり日本で戦う夢を現実に」。ウェルター級王座決定戦出場、ゼバスチャン・カデスタム
【写真】PXCで ジョシュ・カルボやロス・エヴァネスというマイクロネシア&ポリネシア系のトップファイターに勝ち、ONEではルイス・サッポ、そしてアギラン・タニを破っているカデスタム(C)MMAPLANET
17日(土・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・ゲロラ・ブン・カルノで開催されるONE82「Warrior’s Dream」のメインでゼバスチャン・カデスタムがタイラー・マグワイアとONE世界ウェルター級王座を賭けて戦う。
タイからフィリピンとオーレ・ローセン率いるレガシージム所属でPXCで戦うウェルター級王者になったこともあったカデスタムは、母国スウェーデンに戻りONEで戦うようになった。
昨年9月にはベン・アスクレンの持つ王座に挑戦も敗北、2度目のタイトル挑戦に賭ける気持ちをカデスタムに尋ねた。
──明日、タイラー・マグワイアとベン・アスクレンが返上した形となったONE世界ウェルター級王座決定戦を戦うゼバスチャンです。
「僕は去年の9月にベン・アスクレンに挑戦して負けた。人生で2度もチャンスが巡ってくることは滅多にないことは理解している。だから、この試合のために全ての準備をしてきたつもりだ。
日本でも以前戦っていたオマー・ブイシェに多くのことを学んできた。これまで以上に力をつけてきたよ。勝負だから何が起こるかは分からない。でも、凄く自信をもって試合の臨むことができているよ」
──ゼバスチャンは長らくアジアを拠点にしてきましたが、いつ母国であるスウェーデンに戻ったのですか。
「3年以上前だよ。スウェーデンのIRFAに出場した時に一時帰国のつもりでスウェーデンに戻った。そこでオマーのパンクラスジム・スウェーデンで練習をさせてもらったら、僕と同じような体格の選手が多かったんだ。
僕自身、それまでスウェーデンに帰ることは全く考えていなかったんだ。ずっとアジアにいたいと思っていた。ただ当時のレガシージムは、オーレ・ローセンがデンマークに帰国し、十分な練習ができない状況だった。だから、そのままオマーのところで練習するためにストックホルムに残ったんだ。その結果、僕は力をつけて今を迎えることができたと思っている」
──対戦相手のマグワイアですが、ONEに出場するまでその存在を知らない選手でした。しかし、ルイス・サッポを圧倒した勝利で一気に存在感を増しました。
「彼は凄くフレッシュだ。そして強い。スタミナもあるね。きっとグラップリングが一番の武器なんだろう。ああみえて、実はレスリングはそれほどじゃないはずだ」
──そうですか!! サッポをあれだけテイクダウンしていたので、私などはレスリングの強豪と思っていたほどでした。
「できるよ。ただ寝技ほどじゃない。あの日のサッポはもう、ベン・アスクレンに善戦した時のサッポではなかった。まるで別人だ。あの試合のサッポは空っぽだった。それでもタイラーの動きは抜群で、凄く驚かされたことは隠さないけどね。だから、タイラーにはあの試合のように良い動きをしてほしい。
僕だってテイクダウンディフェンスは磨いてきたし、逆にテイクダウンできるだけやりこんできたから。必要ならサブミッション合戦にだって応じるよ。
何より僕の打撃は彼よりずっと上だ。サッポは蹴りしか使わないから、あれだけテイクダウンを許したんだ。僕はサッポと違い、多彩なボクシングの技術を持っている」
──今もゼバスチャンに対しては、多彩な蹴りの印象が強いですが、今やパンチにも自信があるということですね。
「キックには絶対の自信を持っているよ。当然、使える時には使う。でも、この試合ではキャッチされることを頭に入れて、気を付けながら蹴らないといけない。ボクシングの方が安全だ。パンチで彼を疲弊させて、そこから蹴っていくよ」
──自信に満ちていますね。アジアを拠点に戦うスカンジナビアのファイターとして、日本のファンに一言お願いします。
「来年の3月にONEが東京で大会を開くことは知っているよ。そうだね、僕は明日チャンピオンになって夢を現実のモノとする。そして、東京で防衛戦を行うという次の夢の実現を目指すよ。日本のファンの前で戦う──、長い間夢見てきたことだから。一生で1度か2度、日本で戦いたい。それが僕の夢なんだ」
■ONE82対戦カード
<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/5分5R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
タイラー・マグワイア(米国)
<キックボクシング78キロ契約/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
アンジェリー・サバナル(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
鈴木隼人(日本)
ポンシリ・ミートサティート(タイ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)
ソク・ティー(カンボジア)
<72キロ契約/5分3R>
アンソニー・アンゲレン(オランダ)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)
ムハマド・イムラン(パキスタン)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャオ・ジーカン(中国)
キム・デフォン(韓国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ユージーン・トケーロ(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アドリアン・マテイス(インドネシア)
アジス・カリム(インドネシア)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シェ・チャオ(中国)
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プトゥリ・パドミ(インドネシア)
ドゥイ・レトノ・ウーラン(インドネシア)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ヒシャム・サムスディン(マレーシア)
シエ・ビン(中国)