【ONE82】ONE初勝利を目指し、トケーロと対戦する和田竜光「極端に左に偏った選手。自分の戦いをする」
【写真】連敗は許されない状況でも、冷静さを失うことはない和田。GPへアピールとなる試合を期待したい (C)MMAPLANET
17日(土・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・ゲロラ・ブン・カルノで開催されるONE82「Warrior’s Dream」に日本から和田竜光が出場し、ユージーン・トケーロと対戦する。
7月のONE初戦でリース・マクラーレンと戦い判定負けを喫した和田が、よもや敗北は許されない2戦目を迎える。前回のリングから、ケージ使用大会で野性味溢れるトケーロとの対戦──デメトリウス・ジョンソン参加のフライ級ワールドGP出場へのアピールの場としたい。
──ONE2戦目が明日に控えています。今大会はケージで行われるのですか。
「ハイ。ケージです。長南さんにもケージで戦いたいと伝えていました。前の試合もケージが良かったのですが、ゴチャゴチャ言っていられない状況だったしリングで戦いました。たまたま組まれたのかもしれないのですが、ケージで試合をしたかったので良かったです」
──ONE初陣の相手となったリース・マクラーレンは決して弱い相手ではないです。ただし、和田選手が負けた試合はショックを受けました。
「あの試合の流れだと、負けたと思いました。けど最近ONEの試合はテイクダウンがどうだとか、判定基準の話になるのですが、あの試合を経験したことでより理解が深まっています。
実際に戦っていてテイクダウンを取ってハーフでブレイクをされて、しんどかったです。あれがなければ最後にテイクダウンを許すこともない展開に持ち込めたかもしれない。そうなると僕が勝っていたかもしれないので。ダメージ云々というのなら、全くダメージは受けていなかったですし」
──グラップラーには厳しい裁定基準が明白になってきたのですが、その辺りはどのように捉えていますか。
「頭には入れないといけないと思います。でも、そこに拘り過ぎると自分の戦いができないかもしれない。それに全試合が、その裁定基準通りの結果でないですからね。なので大幅に変えることはできないのですが、ダメージを与えるという意識をして戦います。
と同様にテイクダウンを取られても、ダメージを受けずポジションを許さないとポイントは譲らないということもプランの中に入れないといけない……とも思います。自分が変に動いて隙間を作り殴られるぐらいなら、隙間を作らないようにディフェンスしながら、時間を見て戦うなどは考える必要がありますね」
──そのような状況でユージーン・トケーロという選手と戦うことになります。
「ハチャメチャ系なので、普通の戦いでは飛んでこない場面でヒジ打ちを出して来たりするかもしれないので、そこを注意しつつ、やることは普段を変わりなくいきたいです。殴って蹴ってテイクダウンし、削って一本を狙う。やることはそれほど変わらないのですが、どこにポイントを抑えるのかを意識して戦います」──トケーロの攻撃で、ここは警戒しないといけないという部分はありますか。
「極端に左に偏った選手なので、入り際のヒジと組み際、離れ際のヒジとヒザですね。左フックや左ストレートというのは注意しておけば大丈夫だと思います。いきなり入ってきて、ストレートかと思うとヒジの時があるので、そこも注意したいですね。KOはされなくても、カットしたりすると判定で不利になりますから」
──とにかく連敗は許されない状況です。
「負けられない気持ちはいつもあるのですが、いつも以上にあるかもしれないです」
──そのような中、先のことは話してもしょうがないかもしれないですが、デメトリウス・ジョンソンが出場するフライ級ワールドGPが開かれることが決まっています。
「今でも自分のなかではデメトリウス・ジョンソンがパウンド・フォー・パウンドなので、単純に世界で一番強いヤツに触れてみたいという気持ちはあります。もちろん良い勝ち方をして、出場アピールをするつもりですが、だからといってKOをバンバン狙うようなスタイルで戦うことはなく、自分の動きができればと思います。
そうすれば自然とそういう結果に結びつくはずです。ホントにいつも通りの自分の動きを出すことが大事だと思います」
──では、最後に日本で応援してくれるファンに意気込みのほどをお願いします。
「前の試合でこけているので、生意気なことは言えないのでうすが、負けからスタートしたONEで連勝を重ねて……トーナメントに出られるのかどうかは分からないですが、どこまでいけるのかを見ててもらいたいです」
■ONE82対戦カード
<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/5分5R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
タイラー・マグワイア(米国)
<キックボクシング78キロ契約/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
アンジェリー・サバナル(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
鈴木隼人(日本)
ポンシリ・ミートサティート(タイ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)
ソク・ティー(カンボジア)
<72キロ契約/5分3R>
アンソニー・アンゲレン(オランダ)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)
ムハマド・イムラン(パキスタン)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャオ・ジーカン(中国)
キム・デフォン(韓国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ユージーン・トケーロ(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アドリアン・マテイス(インドネシア)
アジス・カリム(インドネシア)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シェ・チャオ(中国)
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プトゥリ・パドミ(インドネシア)
ドゥイ・レトノ・ウーラン(インドネシア)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ヒシャム・サムスディン(マレーシア)
シエ・ビン(中国)