【ONE82】僅か40日の間隔でポンシリと対戦、鈴木隼人「1Rで一本勝ちし日本大会でパシオに挑戦します」
【写真】今回も(桐生)祐子夫人と2人でジャカルタ入りの鈴木隼人。恒例となりつつあるツーショットで(C)MMAPLANET
17日(土・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・ゲロラ・ブン・カルノで開催されるONE82「Warrior’s Dream」に10月6日のタイ大会から僅40日のインターバルで鈴木隼人が出場する。
バンコクでロビン・カタランを2RにRNCで倒した鈴木が、タイトル挑戦と日本大会出場への想いを込めたポンシリ・ミートサティート戦に挑む。フィニッシュ至上主義者が3Rに勝負がもつれ込んだ時の覚悟のほどと、この試合に賭ける気持ちを話してくれた。
──10月6日のタイ大会におけるロビン・カタラン戦に続き、40日というインターバルでの試合となりました。
「前の試合が終わってすぐに、この相手でジャカルタでという話があり、ピタッと決まりました。デビュー戦から1年少しの間に7試合したこともあって、その方が僕の方はやりやすいんです。
3カ月とか半年とか空くと気持ちを作るのが難しくなるので、1カ月とかの方が体重調整も難しくないこともあって逆に戦いやすいです。特に日本大会出場を目指しているので、この方が良かったです」
──対戦相手のポンシリ・ミートサティートは、7月のマニラ大会で現ストロー級王者ジョシュア・パシオに敗れた選手で、直接の比較対象となります。
「ハイ。ここで良い勝ち方ができればタイトル挑戦に大きく近づく一戦だと捉えています。勝ち方に関しては、海外では一本でないと勝てないという気持ちでいつも戦っています。そういう勝ち方ができてこそ、ステップアップが可能だと思って戦ってきました。
なので今回も一本で勝つのは絶対です。それにいつもバックチョークなので、皆が喜ぶような一本勝ちができれば、この試合でタイトル挑戦を決められるのではないかと考えています」
──タイ人ファイターのミートサティート、どのような印象を持っていますか。「ムエタイ出身ですし、打撃には気を付けないといけないです。それと首相撲ですね。レスリングで四つになった時は注意が必要です。ケージに押し込んでくる力もあって、そこからのヒザは危険ですね。瞬発力があって一発の破壊力もありますが、やはり首相撲が凄く上手な選手だと思います」
──首相撲が強いというのは、日本ではなかなか経験できない相手かと。
「そうですね、ああいう打撃の日本人選手はいないです」
──そういう相手と戦ううえで、ONEの裁定基準が議論の的になりつつも明確にストライカー優位という形で確立してきました。
「カタラン戦にしてもポイントは向こうにつくと思って戦っていました。2Rまでテイクダウンを取ってバックを伺ってチョーク、チョークが難しければ腕十字か肩固め。加えて要所でパウンドと考えていたのですが、パウンドが打てなかったです。
この戦い方で、2Rで試合を決めることができなければ、3Rは腹を決めてぶん殴り合う──というのが僕のプランでした。ONEの判定基準ですが、のび太選手にしてもビビアーノにしても寝かせて立たれると、相手が評価される。それがONEの裁定基準だと割り切っています」
──ディフェンスが加点になるのであれば、ベリンゴンの後回し蹴りをよけたらポイントが欲しいですよね、グラップラーとしては。
「本音をいえば、そうです。でも決められていることだから言ってもしょうがない。これまでの多くの日本人選手の戦い方だと、判定まで行くと負けだと思っています。ただし、僕もフィニッシュには拘ってやってきたので……。ただONEで戦う相手は腕十字とか、関節系は折れるまでタップしないと思います。でも、首だと失神させることができるので、やっぱり首を狩りに行きます。
今回はタイトルと日本大会出場が掛かった前哨戦だと捉えているので、きっちりと1Rで一本勝ちし3月の日本大会でジョシュア・パシアとタイトルマッチを戦います。それが僕の人生の一番のメインイベントになると思います。そこに向けて、全力で戦います!!」
■ONE82対戦カード
<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/5分5R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
タイラー・マグワイア(米国)
<キックボクシング78キロ契約/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
コズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
アンジェリー・サバナル(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
鈴木隼人(日本)
ポンシリ・ミートサティート(タイ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)
ソク・ティー(カンボジア)
<72キロ契約/5分3R>
アンソニー・アンゲレン(オランダ)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)
ムハマド・イムラン(パキスタン)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャオ・ジーカン(中国)
キム・デフォン(韓国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ユージーン・トケーロ(フィリピン)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アドリアン・マテイス(インドネシア)
アジス・カリム(インドネシア)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シェ・チャオ(中国)
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プトゥリ・パドミ(インドネシア)
ドゥイ・レトノ・ウーラン(インドネシア)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ヒシャム・サムスディン(マレーシア)
シエ・ビン(中国)