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【UFC226】フォントを掌の上で転がし、UFC10勝目のアスンソン「これ以上、どうすれば?」と挑戦アピール

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ロブ・フォント(米国)

UFCバンタム級で10勝1敗ながら王座挑戦がないアスンソンが、勢いのある右ローを蹴っていく。フォントはジャブを繰り出し、右ハイを狙う。フォントの右ローをキャッチしかかったアスンソン、離れてハイを見切ると左ミドルを蹴る。様子見の展開が続くなか、フォントが思い切って踏み込み右オーバーハンド、基本カウンター狙いのアスンソンはサイドステップでかわして右を振るう。と、フォントの続く前進にワンツーの右を合わせたアスンソンがダウンを奪う。

攻め急ぐことなく、確実にラウンドを取りにかかるアスンソンにフォントが飛びヒザの仕掛け──もクリーンヒットはなくアスンソンの狙い通りの初回となった。

2R開始早々、ダブルレッグでテイクダウンを奪ったアスンソンが鉄槌を落とし──スクランブルを許さずバックに回り込む。上を向いたフォントをサイドで抑えパウンドを落とすアスンソンは、ディープハーフを潰しトップをキープする。鉄槌、エルボー、そして右のパンチを落とすアスンソンがパスを決め、クルスフィックスからパンチを入れる。ワキをすくいに行く動きを見せ、腕を警戒させるアスンソンに対し、腰をずらしたフォントが立ち上がる。

スコアメイクを果たしたアスンソンは、当然ここで無理することなくスタンドで距離を取る。前に出るしかないフォントだが、アスンソンのカウンターを警戒して思い切った攻撃に出ることができない。それでも左ジャブを当てたフォントだったが、これ以上の攻撃はなくこの回も落とした。

最終回、ジャブで前に出るフォント、左を当てたアスンソンはやや近い位置を取っている。フォントの左ジャブが届く距離で左ジャブ、そして右ストレートを放つアスンソンの狙いは? フォントは右を当てるが、右ローでバランスを崩して尻餅をつく。すぐに起き上がったフォントに後ろ回し蹴りを見せたアスンソンは、再びローでフォントのバランスを崩す。

ここでアスンソンにアイポークがあり、フォントがドクターのチェックを受ける。再開後、距離をつめたフォントだが、逆にワンツーを被弾してしまう。と、気持ちが前のめりになるしかないフォントに対し、アスンソンはダブルレッグを決める。しっかりとトップを取ったアスンソンは、腰をずらしつつパンチを入れ足を一本抜くと、直後にマウントを奪取する。ケージを蹴って足を戻したフォントだが、スクランブルに持ち込めず、その足を越えられパスを許す。

サイドからステップオーバー、腕を狙うアスンソンは最後に上体を上げてパンチを振り下ろし、完全に試合を支配し15分を戦い抜いた。5分×3Rで勝つ戦術を立て、しっかりと実行したアスンソンはフルマークの判定勝ちを手にした。

そして「ヘイ、ボス。タイトルを挑戦するのに、これ以上何をすれば良いのか教えてくれ!! 僕はKO勝ちも、一本勝ちも多くない。でも、勝ち続けているんだ」とコメント、対戦相手でなく自己分析もできているアスンソンだった。

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