【TORAO22】プロ修斗山口大会─02─ セミでは43歳の毛利が11年振りのMMA=修斗初戦でTKO勝利
【写真】今大会は大型スクリーン、そしてキャットウォークも用意され魅せる部分も拘りが見られた (C) MMAPLANET
1日(日)、TORAO NATION STATE主催プロフェッショナル修斗公式戦・山口大会「TORAO 22 Direction of the Cage 02」が山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催された。
TORAO22試合レポート第2弾は、セミの毛利昭彦×武田飛翔戦を振り返りたい。
<68.1キロ契約/5分2R>
毛利昭彦(日本)
Def.2R2分37秒by TKO
武田飛翔(日本)
虎はここで生まれた──今大会のサブタイトル、修斗創始者・佐山聡が山口県出身であれば、山口でMMAを普及してきたのは間違いなく毛利だ。その毛利が、大会を成功させるためにプロモーション、トレーナー、そしてファイターの三役を担いプロ修斗初陣で武田を迎え撃った。
バタつき気味の打撃から組み合いになり、ケージに押しこまれた毛利は離れた武田から左ハイ、右フックを被弾しテイクダウンを許す。
倒されると同時に武田の頭を巻き込んでグラウンド首投げのような態勢で返そうとするも、バックを取られそうになる。ここで前方に落とされた武田が、腕十字へ。武田の体を跨いで防いだ毛利が足関節を狙う。
足を抜いて立ち上がった武田を追いかけた毛利が、シングルレッグでテイクダウンに成功。
毛利はハーフからパウンドを打ち込むも、亀になりかけた武田の体を潰すことなく絞めを仕掛けて、逆に下にされてしまう。武田が立ち上がったところで初回が終了を迎えた。
2R、初回は地に足がついていなかったような動きを見せた毛利だったが、落ち着きを取り戻し右の前蹴りでプレッシャーを強め、武田を下がらせる。
武田も押し返し、左ミドル、さらに毛利の右ミドルに右フックを合わせる。離れた毛利は、武田のダブルレッグを切ってケージに押しこむとヒザ蹴り、右腕を差し上げてテイクダウンを奪う。
組み伏せられた武田は、ケージと毛利の間に挟みこまれるように自由を失うと、パウンドの連打で動けずTKO負けとなった。
43歳の勝者は「自分はまだまだ強くなります」と凱旋勝利とともに、さらなる成長を大応援団に誓った。