【Gladiator vs Demolition】DXFCウェルター級王座防衛=中村勇太戦へ、グッドマン田中─01─「怖いです」
【写真】グッドマンといえば、このショートショーツと太い太腿とバックドロップ (C)DEMOLITION
3日(日)に大阪市東成区の東成区民センターで開催されるGladiator x Demolition対抗戦のメインで、デモリッションXFCウェルター級王座防衛戦を行うグッドマン田中。
良き人であれ──という想いからつけられたグッドマンというリングネームの持ち主は2005年6月に関西インディMMAの先駆者パワーゲートでデビューして以来、44戦に及ぶ13年のキャリアのなかで、ほぼ一貫して関西独立団体でキャリアを過ごしてきた。
その彼がグラジエイターという舞台で、デモリッションのベルトを守るために中村勇太を相手に戦う。パンクラスの重鎮・近藤有己に勝利し、元UFCファイターのストラッサー起一、現Wardog王者チョモランマ1/2という、キャリアの礎となる試合も経験してきた。
そんな──ある意味、関西MMA界の歴史の証人に今回の王座防衛戦に関してインタビューを行った。
──ご無沙汰しています。
「お久しぶりです。前にジムに来ていただいてから、どれぐらいになりますかね?」
──2008年の2月だったので、もう彼是10年も前になりますね。
「そんなになりますかぁ(笑)」
──あの頃、グッドマン選手はPower Gateに出場していて、Riging onに代わり、その前後からDemolitionと一貫して関西で試合を続けてきました。そして独立系以外のプロモーションの試合はDEEPとパンクラスで1試合ずつという関西インディペンデントの雄といっても過言でないMMAファイター人生を送られてきました。
「デモリッションが頻繁にオファーをくれて、すぐに試合が決まるという状態だったので、決まった試合から出るという形を取っていました」
──今回はグラジエイターが開く大会でデモリッションのベルトを防衛するという非常に珍しいケースです。デモリッションXFCウェルター級王座はいつから保持していたのですか。
「これは去年の5月ですね。前は2013年に一度ベルトを獲ったのですが、防衛戦で負けてしまって。僕に勝った選手(藤井章太)がケガで防衛戦ができないということで返上し、王座決定戦で3年振りぐらいでまたチャンピオンになれたんです」
──パンクラス大阪大会においては、一昨年の12月に近藤有己選手に勝ちました。あの時はビッグネームに勝った効果からパンクラス連続参戦、そして東京での試合もあるかと期待していました。
「あの時は中尾受太郎選手がケガをして、代役で出たので……。たまたま声が掛かっただけですしね」
──代打で勝てば、次はスタメンじゃないですか。
「アハハ。僕とかそんな呼んでもらえないですよ。それにあの時は次にデモリッションのタイトルマッチがもう決まっていたんです。ベルトが欲しかったので、デモリッションを優先しました」
──デモリッション自体、ここ数年は以前ほどイベント開催数が多くなくなっていたという印象もあったのですが、それでもグッドマン選手はHEAT以外は他で戦うこともありませんでした。
「僕も昔みたいに3カ月とか2カ月のインターバルで試合をするのは厳しくなっていたので、1年に2試合とかというのがちょうど良かったんですよ。ホンマに1年に1回でもエェぐらいです(笑)。だから、デモリッションがタイミング的に一番合っていたんです」
──それが39歳のグッドマン田中の現実だと。ところで10年前の取材の時は京都の西院にあるGOOSMAN GYMでインタビューをさせて頂いたのですが、今はジム活動の方は?
「今もあの場所でやっていますよ。一時期、ジム生の数はバッと増えましたけど、また減り出して(笑)。あの頃より多いけど、そんなに変わらないです。格闘技より、エクササイズの方が多いですね。だから僕も自分のジムでの指導以外に、スポーツジムにトレーニング指導に行ったりしています」
──そのようななか中村勇太選手との防衛戦が迫ってきました。中村選手の印象を教えてください。
「何回も試合を見たことがある選手ですし、同じ階級だからいつか戦うことがあるかもと意識はしていました。キャリアが凄いですよね、試合数も多いし。体力もあるし、技術的にも高いレベルにある選手です」
──グッドマン選手も40戦以上のキャリアの持ち主で、経験値はほとんど変わりないじゃないですか。
「いや、中村選手はパンクラスとか出ていたし、それだけ実力があるやろうと思っています」
──当初の予定ではレッツ豪太選手とチャンピオン対決が組まれる予定だったと聞いています。
「そうなんです。でもレッツ選手がケガをされたようで。レッツ選手とのオファーを貰った時は……怖いなって思いましたよ(笑)。でも、中村選手とレッツ選手の試合を見ても、そんな差があるわけではないように見えたので、やっぱり怖いです」
<この項、続く>
■Gladiator x Demolition対戦カード
<対抗戦DXFCウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]グッドマン田中(日本/Demolition)
[挑戦者]中村勇太(日本/Gradiator)
<対抗戦GLADIATORバンタム級王座決定戦/5分3R>
中沢伸悟(日本/Gradiator)
じゅん(日本/Demolition)
<対抗戦GLADIATORフライ級挑戦者決定戦/5分2R>
NavE(日本/Gradiator)
上嶋佑紀(日本/Demolition)
<ウェルター級/5分2R>
堂垣善史(日本)
イケ・クリス(米国)
<対抗戦バンタム級/5分2R>
瀧口脩生(日本/Gradiator)
前川大輔(日本/Demolition)
<対抗戦フライ級/5分2R>
横溝和也(日本/Gradiator)
大崎勝海(日本/Demolition)
<対抗戦バンタム級/5分2R>
吉野光(日本/Gradiator)
上野暢彦(日本/Demolition)
<ライト級/5分×2R>
別府敬祐(日本)
野副忠佑(日本)
<対抗戦フェザー級/5分2R>
北崎拓実(日本/Gradiator)
中川皓貴(日本/Demolition)
<対抗戦バンタム級/5分2R>
四至本ジョリー竜馬(日本/Gradiator)
井口翔太(日本/Demolition)
<OPフェザー級/5分1R>
楠本忍(日本)
塩田和哉(日本)
<OPフライ級/5分1R>
田中勇人(日本)
杉原光世(日本)