【HEAT42】速報 赤尾セイジが王座陥落。オク・レユンは防衛成功。噂に違わぬミシェウ・ペレイラ
【写真】ライト級のオク・レユン、ウェルター級のソン・ソンウォン、ヘビー級のイ・サンスに続き、バンタム級のキム・ミュンギュが韓国人ファイター4人目のHEAT王者に(C) MMAPLANET
27日(日)に愛知県刈谷市の産業振興センター内あいおいホールでHEAT42が開催され、HEATバンタム級選手権試合でキム・ミュンギュが赤尾セイジをRNCで破り新王者に。オク・レユンはジャック・ベッカーを判定で下し、ライト級王座初防衛に成功している。
まさかの結末だった。初回からテイクダウン、スクランブル→バック奪取と存分に持ち味を発揮していた赤尾は、2Rに左フックでダウンを奪うなど攻勢に試合を進めていた。終盤に盛り返されるという嫌な空気も、3Rに中盤にも十分に削ったことで払拭されたかのように感じられたのだが……。
4Rにテイクダウンを取られた赤尾は、そのままバックを許してRNCで逆転負けに。削り合いに持ち込み赤尾ペースで試合が進んでいたが、バックを許してから動きが止まってしまった。
セミのライト級選手権試合は、初回にベッカーが豪快なダブルでテイクダウンに成功し、一気にバックマウントを奪取する、後方から思い切りパンチ、さらにRNC狙いでオク・レユンを追い込んだベッカーは、胸を合わされてなおヒールフック、終了間際にもヒザ固めと初回は王者を圧倒した。
しかし、2R以降は左足のスネへのローで試合の主導権を奪い返したオク・レユンが、離れて右ストレート、組みついてヒザ、エルボーでベッカーを攻め続ける。ローを完全に効かされ、テイクダウンを奪えないベッカーは逆に足払いで転がされるなど、厳しい展開が続く。逆転を狙いの足関節も完全に封じ込んだオク・レユンが2R以降は、ペースを譲ることなく戦い切り、3‐0で王座初防衛に成功した。
1Rは完全ボクシングマッチの様相を呈したヘビー級戦は、2Rに入りチョン・ダウンがピーターソン・シャカルをダブルレッグでテイクダウンすると、マウントからパンチとヒジを落としタップを奪った。
ミシェル・ペレイラが規定より100グラム重く、80.5キロ契約となった一戦は、そのペレイラがケージを蹴ってジャンピングキック、キム・ソンフンのパンチも金網をキックして大きくジャンプしつつかわすという奇想天外な動きを披露。それだけでなく序盤から打撃でキム・ソンフンに十分な圧力を掛けており、左ボディアッパーでダウンを奪うと、崩れ落ちて動けなくなったところでレフェリーが試合をストップする。と同時に、バク宙から逆サイドに飛び降り、パウンドを見舞おうとしたペレイラはこの時点でTKO勝ちを手にしていた。
※HEAT42の詳細は後日、お届けします。
■ HEAT42試合結果
<HEAT総合バンタム級選手権試合/5分5R>
キム・ミュンギュ(韓国)
Def.4R1分21秒by RNC
赤尾セイジ(日本)
<HEAT総合ライト級選手権試合/5分5R>
オク・レユン(韓国)
Def.3-0: 49-46.49-47.48-46
ジャック・ベッカー(豪州)
<ヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(韓国)
Def.2R3分55秒 by tap out
ピーターソン・シャカル(ブラジル)
<80.5キロ契約/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
Def.1R0分51秒by TKO
キム・ソンフン(韓国)
<キック・スーパーヘビー級/3分3R>
ユー・ヤンレー(韓国)
Def.1R2分45秒by KO
楠ジャイロ(ブラジル)
<キック57キロ契約/3分3R>
鈴木万李弥(日本)
Def.3-0
ホ・ジヒョン(韓国)
<キック・ライト級/3分3R>
ヘンリー・セーハス(ブラジル)
Def.1R2分59秒by KO
リョウタ(鷹虎ジム)
<キック・ミドル級/3分3R>
ヒマラヤン・チーター(ネパール)
Def.3-0
キム・パンス(韓国)
<NEWAGEキック58キロ契約/2分3R>
エリック・セーハス(ボリビア)
Def.1R1分35秒by KO
鷲見翼(日本)