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【TOP FC18】新バンタム級王者はトレヴィン・ジョーンズを破ったファン・ヨンジンも……見所無し

<Top FCバンタム級王座決定戦/5分5R>
ファン・ヨンジン(韓国)
Def.2-1:49-48.49-48.48-49
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

PXCバンタム級のベルトをセコンドが高々と掲げて入場したジョーンズ。過去、PXCとTOP FCのバンタム級王座を同時に巻いたクァク・グァンホは、UFCと契約を果たしている。サウスポーのジョーンズが右ロー、ファン・ヨンジンは左手を伸ばす細かいステップを踏む慎重な立ち上がりに。

ファン・ヨンジンは右ローを蹴り、様子見の展開が続く。ジョーンズも待ちの態勢から右ローを繰り出すぐらいで、レフェリーから両者に攻めるよう注意が入る。ローの応酬からジョーンズが右フックをヒット、さらに飛び込んで組みつくとも、差し返したファン・ヨンジンがはがして離れる。左インサイドローを入れるジョーンズが、ミドル&ローを蹴りこむ。ファン・ヨンジンはこれといった攻撃がないまま初回が終わった。

2R、互いに蹴りの距離を取り、踏み込みも殆ど見慣れない序盤が終わり、ジョーンズの左ローにファン・ヨンジンが左フックを合わせていく。ジョーンズは左ローを続け、手による攻撃は非常に少ない。ファン・ヨンジンも右ロー主体のファイトを続ける。初回に続き、レフェリーから注意が入り、ローを入れたジョーンズが組んでバックに回る。胸を合わせたファン・ヨンジン、ジョーンズが離れる。残り45秒でファン・ヨンジンの右がようやくジョーンズの顔面に届くが、ジョーンズが終了間際に左ローでバランスを崩したファン・ヨンジンに右ジャブを2発当てる。最後の局面まで、両者揃ってロー以外に仕掛けがないラウンドとなった。

3R、左足のヒザの周囲が真っ赤になっているファン・ヨンジン、ジョーンズは左インサイドローだけでなく、右アウトローも当てていく。ファン・ヨンジンが右ストレートをタッチ、距離を詰めたジョーンズが左フックから組みつくも、ファン・ヨンジンが押し返して離れる。ワンツーで前に出たファン・ヨンジンは、ジョーンズのダブルレッグを切り間合いを取ると、待ちの姿勢でカウンターの右を繰り出す。と、カウンター狙いから一転、自ら前に出て右をヒットさせたファン・ヨンジン、さらに左から右ストレートのワンツーを決める。ジョーンズは左ミドルに続き、左フックを当てて、さらに前に出る。ファン・ヨンジンが右を振るって前進を止めると、飛び蹴り繰り出すが当たらない。

ジョーンズが右フックを打ち、続く右ローを後方にジャンプするようにファン・ヨンジンが避けたところでラウンド終了、試合はチャンピシオンシップラウンドに。4R、まずジョーンズが右ローを蹴る。ファン・ヨンジンもローを返し、お見合いといっても良い時間が続く。互いにミドルを蹴り合い、ファン・ヨンジンが右フック。ジョーンズは左ローから上に攻撃を繋げようとするが、下がり中心のファイトで、勢い良く踏み込むファン・ヨンジンが印象点を稼いでいるか。

ジョーンズは右を当てるが、上体を反らしてパンチをよけようとしたところで、前に出て来たファン・ヨンジンのパンチを連続で被弾する。終了間際にも踏み込んでフックのラッシュを掛けたファン・ヨンジンが、ジョーンズのテイクダウン狙いを切って、この回を取った。

最終回、ファン・ヨンジンが右ローを蹴る。ジョーンズは左ロー、プレッシャーをかけるファン・ヨンジンが右ローから右フックを振るう。真っ直ぐ飛び込んでダブルを狙ったジョーンズだが、簡単に切られてしまう。ファン・ヨンジンがワンツーで前に出て、ジョーンズが右に回る。攻勢点はファン・ヨンジンというなか、ジョーンズもワンツーをヒット。しかし、ファン・ヨンジンがすぐに右を当て返す。パンチを当てられる数が増えたジョーンズがダブルレッグでファン・ヨンジンをケージに押しこむ。

懸命に腰を落とすファン・ヨンジンから、ついにテイクダウンを奪ったジョーンズは、足首を取って立たせない。残り30秒、マットに背中をつけたファン・ヨンジンからマウントを奪ったジョーンズが、バックに回る。腰を上げて前方に落とそうと下ファン・ヨンジン、ジョーンズが粘り背中に乗っている状態で試合終了を迎えた。

余りにリスクを避けた両者の戦いは、スプリットでファン・ヨンジンが勝利しTOP FCバンタム級王者となった。マイクで話続ける新チャンピオン、最後は大声で話すがその元気があるなら、もっと動いてほしかった。

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