【Double GFC12】打撃戦のなかでテイクダウンを決めたファン・ヨンジンが、新バンタム級王者に
<Double GFCバンタム級王座決定戦/5分3R>
ファン・ヨンジン(韓国)
Def.2-0:30-28.29-28.29-29
パク・サンヒョン(韓国)
直ぐにオーソからサウスポーに構えを変えたファンに対し、パクも構えを変えつつカーフを蹴る。ファンはローからジャブ、互いに目まぐるしくスイッチしファンがワンツー、パクが左ミドルを入れる。右を当てたファンが、左カーフキック。パクはスピニングバックフィストを狙い、ワンツーを打っていく。ファンのローに回転バック拳を再び繰り出すパクだが、ワンツーフック、左ストレートとファンが拳の交換でリードする。
さらにワンツーからリードジャブを、左右の構えで続けるファンが左フックを入れ、パクは左フックを空振りする。パクは左カーフ、右ジャブ、そしてワンツーもファンが右ローを蹴り返し、蹴り足を掴んで殴りながらテイクダウンを決めるとサイドで抑える。そのまま20秒間抑え込み、最後の最後にパクがスクランブルに持ち込むもファンが初回をリードした。
2R、引き続きスイッチから両者が打撃戦を繰り広げる。ファンは左ジャブを3連発、右を伸ばしてパクの右をかわす。右を被弾し、動きが一瞬止まったパクはケージを背負って戦うように。パクの前進にカウンターは空振りしたファンは、ケージ中央で右を2つヒットさせる。右の相打ち、直後にパクが右をもう1度繰り出す。
互角の攻防で半分が過ぎ、ファンが右ストレートから左ジャブを当てた。蹴りの数もファンがパクを上回り、スイッチしてジャブを繰り出す。飛び込んで右オーバーハンドもタイミングが合わないパクは、左カーフを2発蹴る。この回は甲乙つけがたい5分間だった。
最終回、ファンのジャブに、右を当てたパクが再び右をヒットさせる。互いにオーソの時間が続き、パクの左リードフックが顔面を捕らえる。ジャブの相打ちから、右アッパーを入れたパクがワンツーで鋭い右を振るう。さらにジャブをダブルで放ったパクは、半歩外のレンジでカーフからジャブと優勢を維持。間がパクとなり、ファンが下がるようになるが、左を当てる。
スイッチして前手の攻撃でリズムを取り返しつつあるファンがダブルレッグも、パクがあっさり切る。それでもテイクダウンのフェイクから左フックを当てたファンは、ケージを背負った状態で左フックで前に出る。最後にワンツーを入れたファンだが、決定的なシーンはなく──バンタム級王座決定戦は延長突入が濃厚かと思われたが、ジャッジは2-0でファン・ヨンジンを支持にその腰にベルトが巻かれた。