【UFC285】ガーブランドがアウトボクシングを貫き、ジョーンズの距離に入らずポイント差以上の判定勝利
<バンタム級/5分3R>
コディ・ガーブラント(米国)
Def.3-0:29-28.29028.29-28.
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
サウスポーのジョーンズが右に回る。ガーブラントは右ミドルを繰り出す。ジワリジワリと距離を詰めるジョーンズに対し、ガーブラントがスライディングキックのような低い右ローを見せた。低い右ローを軸に距離を取るガーブラント、ジョーンズは右ジャブを突きながら前に出る。ガーブラントの右ミドルを受けても動きが止まらないジョーンズに、ガーブラントはカウンターで右ストレートを繰り出した。
距離を取るガーブラントの右ボディストレートがヒット、一瞬ジョーンズの体がくの字に曲がる。ジョーンズの前進は止まらないが、余裕が生まれたかガーブラントはステップを踏んでジョーンズを挑発する。さらに右ボディストレートを伸ばすガーブラントは、挑発ともみえるフェイントを出しながら、サウスポーにスイッチして距離を詰めた。オードソックスに戻して再び元の距離に戻ったガーブラントは、右ストレートを上下に散らす。ケージを背負いながらサークリングするガーブラントだったが、初回終了まで自分のステップを保った。
2R、またもジョーンズが距離を詰める。初回より距離を短くしたガーブラントが、右ミドルからダブルレッグでジョーンズに尻もちを着かせた。ジョーンズもすぐに立ち上がり、再びスタンドへ。ジョーンズが踏み込んで来ると、ガーブラントは初回ほど距離を取らずに誘っている。そして自ら前に出たガーブラントは組みついて、リフトアップからグラウンドに持ち込んだ。
頭をつけて相手を抑え込むガーブラントは、体を起こしてパウンドを放つ。ジョーンズはガーブラントの右腕を抑えている。起き上がろうとしたジョーンズのバックに回ったガーブラントは、パンチで削りながら右腕でRNCを狙う。立ち上がるジョーンズ、ガーブラントは離れ際にパンチを繰り出した。残り1分でガーブラントは大きく距離を取り、ケージ際をサークリングする。ジョーンズはニータップで組みついたが、ガーブラントは左腕を差し上げてディフェンスする。そのまま両者がケージに押し込み合って2Rを終えた。
最終回、前に出て来るジョーンズに対し、ガーブラントが右ストレートを当ててから距離を取った。ガーブラントはジョーンズの右ハイをかわし、サークリングする。足を止めたいジョーンズは右ローを繰り出すが、ガーブラントのサークリングは止まらない。それどころか、ガーブラントはステップで相手を挑発する。右ミドルから組みつくガーブラント、しかしこれはジョーンズがカットした。
大きくサークリングするガーブラントに、ジョーンズは追いつくことができない。しっかりと自分の距離を保ち続けるガーブラントは、ジョーンズの右ストレートをかわして逆側に回り込む。しかし残り1分でジョーンズが組みつき、ガーブラントをテイクダウンする。ガーブラントは下からフィフティフィフティへ。立ち上がったジョーンズは、再びガーブラントのガードの中に入り、パウンドを連打するも致命傷を当てることはできなかった。
これまで打撃戦の末に、相手のパンチで沈むことも多かったガーブラントが、アウトボクシングを徹底。
ジャッジ3者ともに1ポイント差ではあったが、ポイント差以上の差を感じさせるユナニマスの判定勝ちを収めた。