【Bellator200】計量終了 ムサシ×カルバーリョは黙視戦。ペイジは息吹×リッケルズは「聞こえない」ポーズ
【写真】メインと並んで、非常に楽しみなセミのペイジ×リッケル。両者とも計量の場でも試合を盛り上げていた(C)BELLAOTR
25日(金・現地時間)、英国ロンドンのSSEアリーナで開催されるBellator200「London」。既報の通り、メインで予定されていたロイ・ネルソン×ミルコ・クロコップがミルコの負傷欠場でキャンセルされ、Bellator世界ミドル級選手権試合=王者ハファエル・カルバーリョ×挑戦者ゲガール・ムサシ戦が繰り上げメインとして行われることとなった。
メインでBellator世界ミドル級王座を賭けて戦う王者ハファエル・カルバーリョ、挑戦者ゲガール・ムサシともに問題なく計量をパス。バート・コップスJrをセコンドに帯同し登壇したムサシは、明らかにカルバーリョより大きな支持を受けており、フェイスオフではやや距離を取り、両者が仁王立ちで視線を外さなかった。
ムサシ以上の支持を得ているMVPことマイケル・ペイジは、今大会でデヴィッド・リッケルズと対戦する。計量の席でも大きなMVPチャントが起こり、ペイジはおどけた風な動きでリッケルズを挑発する。リッケルはそれに気づかない振りをして、またペイジへの声援にも「何も聞こえない」と発言し、フェイスオフへ。正面を向いたペイジは空手の息吹のような仕種を見せて、ステージを去った。
キャリア12連勝、卓越した打ち抜き感を顔面ソフトコンタクト&下段なしルールで養い、MMAで華麗なKO勝利を積み重ねてきたペイジだが、近々のフェルナンド・ゴンザレス戦ではクリンチに苦戦し、あるいはという空気のなかでの辛くもスプリット判定で勝利している。
明日戦う、デヴィッド・リッケルズはライト級で世界挑戦もあり、組みの圧力でいえばゴンザレスを上回る。そんなリッケルズを相手にMVPが制空権を維持することができるか、注目の一番だ。
ミルコ・クロコップ×ロイ・ネルソンが飛んだロンドン大会だが、メインカード第1試合のフィル・デイヴィス×リントン・ヴァッセル戦から粒ぞろいのカードが並んでいる。ベラトールが力を入れる女子フライ級戦線も、サークルケージで3勝0敗(通算5勝0敗)のアナスタシア・ヤンコヴァとケイト・ジャクソンの一戦が組まれ、握手を無視したジャクソンに対し、呆れたような表情を浮かべたヤンコヴァが印象的だった。
また英国で著名なリアリティTV司会者のアーロン・チャーマーズは契約体重をクリアしたが、対戦相手のアシュリー・グリフィスは1.5ポンドのオーバーとなっている。
■ Bellator200メインカードの計量結果
<Bellatorミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]ハファエル・カルバーリョ: 185ポンド(83.91キロ)
[挑戦者]ゲガール・ムサシ: 185ポンド(83.91キロ)
<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ: 170.4ポンド(77.29キロ)
デヴィッド・リッケルズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
<163ポンド契約/5分3R>
アーロン・チャーマーズ: 162.5ポンド(73.7キロ)
アシュリー・グリフィス: 164.5ポンド(74.61キロ)
<ミドル級/5分3R>
マイク・シップマン: 185.5ポンド(84.14キロ)
カール・ヌーン: 184.5ポンド(83.68キロ)
<女子フライ級/5分3R>
アナスタシア・ヤンコヴァ: 125ポンド(56.7キロ)
ケイト・ジャクソン: 124.5ポンド(56.47キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
フィル・デイヴィス: 206ポンド(93.44キロ)
リントン・ヴァッセル: 205ポンド(92.99キロ)