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【UFC】定期開催がなれば、オクタゴンの勢力分布図が変わる? 9月15日にUFCが初のロシア大会開催!!

UFC Russian Fighters【写真】どのような陣容になるのか、楽しみなUFCモスクワ大会だ(C)Zuffa LLC/Getty Images & ACB

16日(水・現地時間)、UFCがロンドン発のリリースとして9月15日(土・同)にロシアはモスクワのオリンピスキでUFC Fight Night MOSCOWを開催することを正式発表した。


4月にカビブ・ヌルメゴメドフがUFC世界ライト級王者に輝いたのを筆頭に、現在UFCにはロシア人ファイターが26名在籍しており、米国、ブラジルに次ぎ、既に第3勢力となっている。そして、戦績で黒星が先行しているファイターは僅か5人で、ヌルマゴメドフの10勝0敗を筆頭に、5つ、4つ、3つと勝ち越しているファイターがゾロゾロ揃っている。

今回が初のロシア大会ということで、これまではご当地ファイター契約がないのだから、質の良さはUFC随一といっても過言でない。そんなロシアだけに近年ではUFC人気もうなぎ上りで、ロシア最大のMMAプロモーションであるACBの王者、Fight Passで中継されているFENから怪物と称されるファイターがUFCへステップアップを果たしてきた。

「ロシアはUFCの国際的な拡張戦略で鍵を握っている」とUFC副社長であるデヴィッド・ショーもコメントを寄せている。今回のリリースでUFCはロシアのファンベースは2千2百万と記しており、日本の45倍の国土に人口は1億4千万と1.1倍しかない(※人口減少は日本よりも深刻)国で見られる数字とは思えない期待度の高さといえる。

いずれにせよ、ロシアでもブラジルのように定期的に1年間で複数回のイベント開催が成るようであれば、ロシア人契約ファイターの数は倍や3倍になる可能性も十分にある。こうなると、UFCは帝政ロシアMMAの配下になる恐れすらある。ついにUFCがパンドラの箱を開けるわけだが、その結果オクタゴンのパワーバランスに変化が生じることは間違いないだろう。

対戦カードの発表こそなかったが、今回の発表で名前が出ているファイターはヌルメゴメドフとアレキサンダー・ヴォルコフ、そしてサビット・マゴメドシャリポフの3選手だが、彼らの登場はFight Night大会で実現するのか。5日にACBが過去最高のビッグショーを開催したオリンピスキのキャパは実に3万5千人に及ぶ。果たして、どのような選手が出場するのか、発表が待たれるUFC初のモスクワ大会だ。

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