【Shooto/180513】根津優太と対戦、魚井フルスイング「足癖の悪い選手です。僕は手癖が悪いので──」
【写真】ファイトウィークもプロ練習に参加していた魚井 (C)MMAPLANET
13日(日)、川崎市川崎区のカルッツかわさきで開催されるプロ修斗公式戦。同大会で3年振りに修斗に戻って来る根津優太と魚井フルスイングが対戦する。
1月に環太平洋バンタム級王座が掛かった一戦で祖根寿麻に敗れた魚井にとって、3年前の祖根は手が届かない選手だった。
その1月大会で世界チャンピオン佐藤将光が齋藤曜に敗れたバンタム級戦線は根津の修斗復帰で混戦状態に輪が掛かる。8連勝から引き分け、タイトル戦の敗北と群雄割拠のバンタム級でこれ以上負けらない魚井に話を訊いた。
──試合が5日後(※取材は8日に行われた)に迫ってきました。練習中の動きも良く、肌艶の感じも良く見えます。
「ハイ、良い感じです。減量が厳しいタイプじゃないので」
──1月に祖根選手に敗れ、環太平洋バンタム級王座を取り逃しての今回の根津戦となります。
「負けたくない、負けられないというのが自分の軸にあった試合でした。対して祖根選手は、MMAで使えるモノは全部使って何としてもベルトを獲るという戦いをして、その気持ちの差があったと思います」
──試合後、HEARTSの大沢ケンジ代表も攻めに行かなかったこと指摘していました。MMAの特性上、一つのテイクダウンが怖いというのもあるかもしれないですが、勝負を賭けることができなかったということでしょうか。
「そういう風にならないために練習をしてきたのに、それを出さなかったことで大沢さんには怒られました。その通りで、練習したことが試合に出せなかったので自分の負けです。
普段から面倒を見てもらっている代表やトレーナーに教えてもらっていることを実践できていなかったのは、プロとして完全に至らなかったです。ジムの皆もベルトが懸った試合で、自分の時間を割いて僕に協力してくれていた人、地元や東京で僕を支えてくれている人たち、皆の気持ちに応えることができなかったです」
──根津選手は魚井選手が破竹の8連勝をしている間、修斗にいなかった選手です。
「絡むとは思っていなかったですね。僕の中では東京に来る前に、既に名前があった選手です。雑誌や動画で見る世界の人だったので、あの根津選手と戦えるのかという感じです」
──ドローと判定負け、2試合勝利から遠ざかっているなかで戦う根津選手。どこに気を付けないといけないと思っていますか。
「それは蹴りですよね(笑)」
──もうそこは明白だと(笑)。魚井選手のパワフルなパンチ、その踏み込みに対して根津選手はローがある。
「ローだけでなく、全部の蹴りですね。ハイもミドルも、足癖が悪いですよね(笑)。僕は手癖が悪いんですけど、祖根選手にもどちらかというと蹴りで印象付けられたので、そこは僕の課題ですし、根津選手からすると狙いどころだと思います」
──齋藤曜選手が世界王者の佐藤将光選手に勝ち、環太平洋王者の祖根選手がいる。そこに南出剛選手の参戦、根津選手のカムバック、安藤達也選手に戦線復帰が待たれる石橋佳大選手、魚井選手と分けた論田愛空隆選手と、修斗バンタム級は本当に粒ぞろいで団子状態です。
「一つ……今回の大会で、齋藤選手より後で僕が試合をするのは申し訳ないという気持ちはありました。ただ、そこは根津選手のネームバリューということで勘弁してもらいます(笑)」
──出戻りに負けらないという気持ちは?
「修斗が盛り上がるためなら、出戻りという部分にも乗れます。そもそも僕にランカーの実力があるのか、自分自身が一番疑問を持っているところなので。
格闘技が盛り上がってきている部分もあるので、もっと修斗も盛り上がってほしいですし、ただ試合をします──ではいけない、お客さんが会場に来たくなるようなイベントにしていきたいので……それは試合だけでなく、PRなんかも含めて……。スイマセン、話がまとまらなくて。
そうですね……安くないチケットを買ってきてくれる人たちにとって、根津選手とフルスイングの試合は良い暇つぶしになる。休日のひと時を楽しんでもらえる試合になると思うので、そこを見て欲しいです」
■プロ修斗対戦カード
<66.2キロ契約/5分3R>
斎藤裕(日本)
リオン武(日本)
<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]猿田洋祐(日本)
[挑戦者]村田一着(日本)
<バンタム級/5分3R>
根津優太(日本)
魚井フルスイング(日本)
<バンタム級/5分3R>
齋藤曜(日本)
平川智也(日本)
<バンタム級/5分3R>
岡田遼(日本)
論田愛空隆(日本)
<インフィニティリーグ2018ストロー級/5分2R>
箕輪ひろば(日本)
楳沢智治(日本)
<ストロー級/5分2R>
猿丸ジュンジ(日本)
永井美自戒(日本)
<フェザー級/5分2R>
齋藤翼(日本)
村津孝徳(日本)
<OPバンタム級/5分2R>
榎本明(日本)
倉本一真(日本)
<OPフライ級/5分2R>
代輔(日本)
大竹陽(日本)