【Shooto/180513】メインでリオン武と戦う、斎藤裕の11カ月と50日─01─「ケガがなければ戦う」
【写真】3月25日の前戦から5月13日まで、僅か50日でリオン武と戦うこととなった斎藤裕 (C)SUTAIN/SUSUMU NAGAO
13日(日)、川崎市川崎区のカルッツかわさきで開催されるプロ修斗公式戦のメインでリオン武と対戦する斎藤裕。
昨年4月の王座防衛から試合間隔が空いたのとは対照的に3月にドレックス・サンボアンガからTKO勝ちを収めて、50日というインターバルでプロ修斗世界フェザー級王者は試合をすることとなった。
昨年の空白期間、今回のリオン戦に関して、30歳を迎えた王者はどのように捉えているのかを尋ねた。
──リオン武戦が控えている斎藤選手ですが、まず3月のドレックス・サンボアンガ戦以前の話を聞かせてください。
「ハイ」
──昨年4月に宇野薫選手を破り王座防衛を果たしましたが、それから11カ月も試合間隔が空いてしまいました。
「この間、色々な選択肢を模索しながら、色々と話もいただいていたのですが、とにかくタイミングが合わなかったです。試合ができるコンディションではあったのですが、その辺りがスムーズにいかなかったですね」
──どうしようもない結果論ですが、こうなってしまうなら10月の舞浜大会で高橋遼伍選手との試合が見てみたかったです。
「アハハハ。本当にそうなんですけど、誰もこうなることは予測できないですしね。ずっと高橋選手との防衛戦が組まれることは頭にはありました。結果的にあそこで試合をした2人が、どちらもケガで長期離脱になってしまって……」
──そういうなか、海外もそうだし、国内に関しても何か選択肢はあったのでしょうか。
「国内……パンクラスやDEEPということですよね?」
──ハイ。
「そこはなかったです。パンクラスはフェザー級に魅力ある選手が集まっていますが、自分がそこで戦うというイメージはわいていなかったです」
──斎藤選手の相手としては、修斗内で高橋選手、青井人選手、そして摩嶋一整選手と興味深いマッチアップができそうだっただけに残念です。
「摩嶋選手もレベルFCで強かったですよね。一度、計量ミスが修斗ではあったので、そういうことも彼との展開がなかったことには影響しているかと思います」
──そういうなかでリオン戦が決まりました。ここは宇野選手に続き、同じ階級の先人を倒すというところに価値観を置いているのでしょうか。
「今大会で少しでも良いカード、修斗として意義のあるカードを坂本(一弘※サステイン代表)さんも揃えたいという状況だったと思います。僕自身、3月にフィリピンから選手を呼んでもらったり、最善を尽くしていただいてきました。
選手としてこういうことを言うのは良くないですが、修斗の65キロの日本人ランカーでピンとくる相手はいませんでした。それでも5月13日の川崎大会には出るつもりだったので、リオン選手とメインで戦う必要があるなら、それは戦います。もともと名前のある選手でしたし」
──3月の試合の時から今大会の出場はデフォルトだったと。
「それ以前から5月大会の開催は決まっていたし、ケガがなければ戦う。そういうことです。毎回のように修斗伝承という言葉が出てくるのですが、そういう意味でもリオン選手と戦おうと思いました」
──カルッツかわさきで戦うには、3月のサンボアンガ戦ではケガをせず勝つという命題があったわけですね。日本では全く無名ですが、良い選手でした。
「彼は素晴らしい選手でしたね」
──1Rに腹に受けた後ろ回し蹴り、アレはヒヤッとしました。
「怖かったです。何をやってくるのか分からない不気味な空気を纏っている選手で。あの後ろ回し蹴りは顔面でなく、ボディで良かったです。ヤバい相手だと気を引き締めて、丁寧に戦おうと思いました。あの蹴りは顔面だったら危なかったです」
<この項、続く>
■プロ修斗対戦カード
<66.2キロ契約/5分3R>
斎藤裕(日本)
リオン武(日本)
<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]猿田洋祐(日本)
[挑戦者]村田一着(日本)
<バンタム級/5分3R>
根津優太(日本)
魚井フルスイング(日本)
<バンタム級/5分3R>
齋藤曜(日本)
平川智也(日本)
<バンタム級/5分3R>
岡田遼(日本)
論田愛空隆(日本)
<インフィニティリーグ2018ストロー級/5分2R>
箕輪ひろば(日本)
楳沢智治(日本)
<ストロー級/5分2R>
猿丸ジュンジ(日本)
永井美自戒(日本)
<フェザー級/5分2R>
齋藤翼(日本)
村津孝徳(日本)
<OPバンタム級/5分2R>
榎本明(日本)
倉本一真(日本)
<OPフライ級/5分2R>
代輔(日本)
大竹陽(日本)