【Rebel FC07】ジュマイに挑戦、坂野周平─02─「ベルトを獲って、パンクラスのプレリミに戻る」
【写真】今日の計量を終えると、いよいよ明日がタイトル挑戦となる坂野 (C)REBEL FC
29日(日・現地時間)に中国は上海のケリーホテル・プードンで開催されるRebel FC07メインでバンタム級王者アイディン・ジュマイに挑戦する坂野周平インタビュー後編。
2度目のレベルFC参戦で、チャンピオンシップに臨むこととなった坂野は日本ではパンクラスのプレリミ出場中のファイターだ。そんな彼がより規模の大きなイベントのメインでタイトルを賭けて戦う直前の心境、そして対戦相手ジュマイに対する印象を話してくれた。
<坂野周平インタビューPart.01はコチラから>
──そのような経験をしていると、気持ちが強くなれるのではないですか。
「なりますよね。へこたれないです(笑)。こんなにまで過酷なのかって思いました。もう試合ができれば良いよっていう気持ちになったし」
──試合自体は寝技に持ち込むと、何もさせないで勝ったような形でした。レベルFCで勝利した約1カ月後にパンクラスで再び3分×3Rの試合に出ています。『俺、あんな思いをして海外で勝ってきたんだぜ』という気持ちはなかったですか。
「それはなかったです。これからもオファーがあるならパンクラスで出たいですし。3分×3Rは難しいと感じるぐらいで、海外で戦ったから5分×3Rじゃないと嫌だとかは全くないです。試合をやらせていただけるなら、やりたいですから」
──そして、今回のタイトル挑戦になったのですが、この流れは予期していましたか。
「いえ、『いきなり?!』、『何で俺やねん?!』、『噛ませ犬か?!』という感情ではありました。ただし、チャンスを頂いたのでやるしかないです。何が何でも、このチャンスを掴まないといけないという気持ちでやってきました」
──王者アイディン・ジュマイは日本ではほとんど知られていないファイターです。どのような印象を持っていますか。
「伝わり辛い選手ですね。5分×5Rをずっと同じペースで戦い続けることができるんですよ」
──実は動画をチェックすると、坂野選手が言われたようにどこかで試合の楔になるような局面が来るのではとチェックしていても、ずっと同じでした。
「前に出て来るけど、自分から攻撃はしないで受けて返すの連続です。あれだと疲れないし、ああいう戦い方は嫌ですよね。だから理に適っているというのか、徹底してアレができるのは厄介です」
──しかも、そのような試合運びでも、中国のお客さんは大きなコールでサポートをしています。
「そうなんですよねぇ。アレは日本だとブーイングですよね。難敵、さすがチャンピオンです。実際、一発の強さもありそうですし、タフですよね」
──5分×5Rについては。
「5分×3RをレベルFCで戦わせてもらいましたけど、1Rで終わったので5分×2Rしか戦ったことがないんです。だから5Rどころから3Rから既に未知なので、どうなるかという怖さはあります」
──それこそ深圳に行った時のことを思い出せないと。
「もう、やりますよ(笑)。動きますよ。本音を言えば減量もあるし、試合は怖いです。でも、しっかりと覚悟が決まっている時は良い試合ができてきたので、5分×5Rでも大丈夫です。
そうですね……これまで判定勝ちはないから一本で極めたいけど、ちゃんと判定でも勝てるところも見せたいです。いずれにせよ総力戦になるはずです。練習では使っても試合で見せていない技もあるので、その全てを使って……ようやく覆すことができるのかなぁと思っています」
──22歳でこの経験はなかなかできるものではないと思います。
「ずっと続けていてもタイトルマッチを経験できない選手がいるなかで、この歳でタイトル戦を戦えることは本当に恵まれていると思っています。
どのような結果になるにしても、この試合経験をこれからの格闘家人生でプラスにしていきたい。プラスになると思っています。ベルトを獲ってパンクラスのプレリミナリーファイトに戻ります」
──いや、さすがに凱旋マッチで3分3Rはないのでは?
「逆にそっちの方が面白いですよ。ケージの下でベルトを持って待っているいるって。お客さんも『なんでコイツ、ベルト持っているの?』なんて風だと凄く面白い状況になりますし(笑)」
──なかなかセルフプロモートに長けていますね(笑)。では、最後にこの試合に賭ける意気込みとファンへ一言お願いします。
「俺のことを全然知らない人もいると思うんですけど、試合もライブストリーミングされますので、ここで覚えて頂ければなと思います。入場とかも含めて、皆さんに楽しんでもらえればと。ベルト、獲っちゃうよぉ」
■Rebel07対戦カード
<Rebel FCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]アイディン・ジュマイ(中国)
[挑戦者]坂野周平(日本)
<Rebel FCフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ホドルフォ・マルケス(ブラジル)
[挑戦者]摩嶋一整(日本)
<ウェルター級/5分3R>
アドリアーノ・バウビ(ブラジル)
郷野聡寛(日本)
<フェザー級/5分2R>
マルシオ・アンドラージ(ブラジル)
アントン・ラドコ(ウクライナ)
<フェザー/5分3R>
ルー・チェンホォン(中国)
ドミトロ・プリビエイロ(ウクライナ)
<フェザー級/5分3R>
メモッシュ・ラザ(英国)
イゴール・グリツキェフ(ウクライナ)
<ライトヘビー級/5分3R>
マテウス・シェフェウ(ブラジル)
コンスタンチン・アンドレイシュ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
リュウ・レンチェ(中国)
カルロ・アウレル(フィリピン)
<ヴェザー級/5分3R>
タン・ハイ(中国)
マリオ・シスムンド(フィリピン)
<フェザー級/5分3R>
レイ・ユー(中国)
ハン・クオチン(中国)