【ONE71】フォラヤンが11連勝中の新顔ロシアン=アトランゲリエフと対戦。そんなONEの所信表明
【写真】人材発掘シリーズと立ち技シリーズの立ち上げ、今後のONEはこれらの軸がどのように化学反応を起こすのか。(C)ONE
11日(水・現地時間)、ONE championshipが5月18(金・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催するONE71「Unstoppable Dream」の全ラインナップを発表した。
ONE女子世界アトム級王者アンジェラ・リーがV.V.MeiのONE世界女子アトム級選手権試合、で、ONE世界フェザー級王者マーチン・ウェンにアンジェラの実弟クリスチャン・リーが挑戦。さらに青木真也×ラスル・ヤキャエフ、打撃だけのONEスーパーシリーズ・ムエタイ世界フライ級王座決定戦=サムエー・ガイヤーンハーダオ×セルジオ・ヴィールセン戦と明らかとなっていたビッグショー。
今回、ここに前ONE世界ライト級王者エドゥアルド・フォラヤン×ハルン・アトランゲリエフが加わり、メインカード6試合は3つの世界戦と2人の元世界王者の名前が並ぶこととなった。
フィリピンMMA界のエースは一昨年11月に青木を破りONEの頂点に立つも、昨年11月にウェンに得意の後ろ回し蹴りに右ストレートを合わさられショッキングな負けを喫した。今回はベルトを失って以来の再起戦となる。対するアトランゲリエフはONE初出場となる25歳のロシア人ファイターで、11勝0敗のレコードを持つ。
うち10試合でフィニッシュしているアトランゲリエフのスタイルは、テイクダウンをして極めとパンチのコンビネーションで試合を終わらせるというもの。ただし、その対戦相手は7人がMMAデビュー戦、2人は勝ち星なしということで、この連勝記録が作られたものなのか、彼が作ってきたものなのかは、フォラヤンを相手にして明らかになるだろう。
またプレリミでかつて梅野源治と引き分けているシントンノーイ・ポーティラックンのスーパーシリーズ出場も決定、既にONEで立ち技をサムエーと経験しているジョセフ・ラシリと戦う。
5月にはインドネシア・ジャカルタ、シンガポール、中国・上海と3大会を行うONEは、Abema TVとのパートナーシップを結ぶことで、より日本での注目度が高まった。そんな気運に乗ったかのように今回のシンガポール大会の全容の発表に先立ち、記事トップにある──総重量7キロ以上、天然レザーのストラップと10パーツのスチールを組み合わせたハンドメイドのベルト写真とともに、今後の指針とも取れるリリースも発信している。
『2匹の獅子が表すのは、王座と栄光。ベルトの頂点には往完のモチーフ飾られ、獅子の芽には赤いルビー、その両側にクリスタルがはめ込まれた芸術的なベルトは、これを手にする勇者への美しい報酬だ』というONEの頂点を事細かに説明したリリースでは、ONE Warrior Series、ONE Super Seriesと従来のグローバルイベントの三位一体、ONE独自の世界観をアピールしている。
締めには『アジア各国で才能を発掘し、その才能が開花するほどONEの競争は厳しさを増していく』という未来像が書き記されており、2011年9月の旗揚げから、6年半が経過したONEの所信表明のようなリリースだった。