【RFC46】ライト級T準決勝、ベルナウイと戦う下石康太 「10回戦うと負け越す相手。でも1回勝負なので」
【写真】同トーナメントに参加し、動きが一つ抜けた感がある下石。だからこそ、大切になる非アジア圏のファイターとの初対戦だ (C)MMAPLANET
明日10日(土・現地時間)に韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC46でマンスール・ベルナウイと戦う下石康太。
ロードFCライト級トーナメントもいよいよ準決勝となり、現地で優勝候補に挙げられているベルナウイ戦に向け、パブリック計量後に下石の話を訊いた。
――本計量が終わったのは何時だったのですか。
「11時ですね」
――ではもう5時間ほどが経過したのですが、体調の方がいかがでしょうか。
「バッチリです」
――輪郭がかなりシャープです。
「なんか、顔に凄くでるんですよ。長い細いからか(笑)、ゲッソリとします」
――昨夕のソウル入りで今日の午前中に計量。なかなかタイトなスケジュールでした。
「最後は少し苦労しましたけど、いつも通りです。良くもなく、悪くもなく」
――MMAPLANETで行ったインタビューでは反対側の山の2人が口を揃えてベルナウイが勝つと予想し、今日も計量の席での質問で優勝候補と戦うという風に尋ねられました。ベルナウイの評価がかなり高いです。
「そうですね、僕も彼が優勝候補だと思っています。ロードFCの試合だけ見るとそうでもないのですが、BAMMAやM-1、KSWのベルナウイの試合を見ると……強いです(苦笑)。口のなかに指を入れたり、えげつないこともしますしね」
――公開計量の席ではリカバリーも進んでいるのでしょうが、かなり大きく見えました。
「いやぁ、久しぶりに対戦相手を見て『デカっ』と思いましたね(笑)」
――今回、タイガームエタイで練習をしてきたと伺っていますが、その目的は?
「ベルナウイを欧米系(※チュニジア系フランス人)と呼んで良いのか分からないのですが、これまでアジア圏のファイターとしか戦ったことがないので、向こうの選手のフィジカルに触れたかったからです。
タイガームエタイは色々な国の選手が来ているということだったので、体感したことのないパワーを感じたいと思いました。2週間ほどですが、パラエストラ東大阪の人が行ったことがあって、以前から興味があり行くことにしたんです」
――タイガームエタイには山田哲也選手が所属しています。
「本当に色々とお世話になりました」
――どのようなファイターと練習してきたのでしょうか。
「ティモフェイ・ナシューヒンとかACBでタイトル戦を戦ったロシア人とかいて、よくスパーリングをさせてもらいましたね」
――期待通りの経験ができましたか。
「できました(笑)。がっぷり四つをしたらアカンというのは分かっていたのですが、実際に組んでホンマにアカンと再確認できました。普通に真っ向から組んだらダメです。だから、逆に日本人の良さが理解できた部分、勝負できるところも分かりましたし。
タイガームエタイを中心にAKAタイランド、プーケット・トップチームでも練習させてもらい、2週間ほどでしたが行って良かったです。もっと考えて戦う必要があると分かりました」
――つまりやるべきことが見つかったということですね。
「やるべきことは分かりました。今回の試合で使うかどうか分からないですが、これからは細かい技術をより駆使して戦わないといけないですね。2月10日ぐらいに帰国して、この1カ月は国内で積み上げてきました」
――当然のように勝算はあると。
「正直10回戦うと、負け越す相手だと思っています。でも、1回勝負なので。この試合を何とか勝てたら、と。このトーナメントで戦うようになって結構レベルアップしている部分があるので、ロードFCには本当に感謝しています」
――改めてベルナウイのどのような点が強さでしょうか。
「自分の体を生かした試合ができることですね。大きさを最大点に生かしています。右ストレートをどんどん出して、相手を下がらせます。そこで相手がテイクダウンを狙うと切って、テイクダウンされても潜ってスイープ。
そしてバックに回ってチョーク。ほとんど、このパターンで勝っています。クリンチだと首相撲で思い切りヒザを突き上げる。そこにはめられた選手がやられていますね」
――そうならないために必須事項は?
「自分のタイミングで戦う。打撃にしても組みにしても。イニシアチブを取られて、しょうがないから組んだり、無理やり殴り返すのではなくて。自分のタイミングで入って戦う。そこだと思っています」
■Road FC46計量結果
<Road FCフェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
キム・セヨン:65.8キロ
イ・ジョンヨン:65.9キロ
<ライト級T準決勝/5分3R>
下石康太:70.5キロ
マンスール・ベルナウイ:70.0キロ
<ライト級T準決勝/5分3R>
ホニ・トーレス:70.6キロ→ 70.4キロ
ジェミール・ザフロフ:70.2キロ
<75キロ契約/5分2R>
ホン・ヨンギ:75.2キロ
オム・テウン:82.3キロ※1Rにつき10ポイントのペナルティ&ファイトマネー50パーセントを没収
<バンタム/5分2R>
パク・ヒョングン:61.9キロ
ムン・ジンヒョク:61.9キロ
<無差別級/5分2R>
キム・ジェフン:130.2キロ
ホ・ジェヒョク:133.3キロ
<バンタム級/5分3R>
アラテンヘイリ:62.0キロ
ジャン・イクファン:62.0キロ
<ミドル級/5分3R>
キム・ネチョル:84.3キロ
ファン・インス:84.4キロ
<無差別級/5分2R>
マ・アンディン:111.4キロ
濱田順平:107.9キロ
<フェザー級/5分2R>
パク・ヘジン:65.8キロ
チョ・ビョンオク:65.6キロ
<ライト級/5分2R>
ファン・ツェンユー:69.9キロ
ミン・ギョンチョル:70.4キロ
<ミドル級/5分2R>
イム・ドンファン:84.4キロ
ラ・インジェ:84.2キロ