【PJJC2017】ミドル級はアルジェス&オターヴィオ×ティノコ、ミディアムヘビーはハルク×モンテイロ?!
【写真】昨年のムンジアルは50/50ガードの攻防からアルジェスがバックを制しティノコを絞め落としたが、パンで両者の対戦は実現するのか(C)MMAPLANET
8日(木・現地時間)から11日(日・同)にかけて、カリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベントセンターにてIBJJF主催のブラジリアン柔術パン選手権が行われる。世界選手権への前哨戦とも言えるこの大会のプレビュー第5 回は、ミドル級とミディアムヘビー級の見所を紹介したい。
【ミドル級】
昨年の世界選手権決勝を争ったガブリエル・アルジェス(グレイシー・バッハ)とマルコス・ティノコ(アリアンシ)の両者がエントリー。今回のパン大会の舞台にて、両者の再戦が実現する可能性は高いだろう。
特に前年世界王者のアルジェスは立ち技にも隙がなく、寝技ではトップからの凄まじいプレッシャー、攻略される場面が想像できないほど強固なオープンガードからの多彩なスイープ、そしてヒザ十字をはじめとして強烈な極めを併せ持つ、まさにコンプリート柔術家だ。
同ブロックにいるアンバー・バルボーザ(ズィニス)、ヤゴ・ソウザ(Nsブラザーフッド)らが、大金星を挙げて世界を驚かせることはできるのか。
対する前年世界準優勝者ティノコのブロックには、アルジェスの同門にして先輩世界王者のオターヴィオ・ソウザがいる。昨年の世界柔術では、ティノコに最後の反撃のオモプラッタを凌がれてワンツー・フィニッシュを逃してしまったソウザが、雪辱なるか。注目の世界前哨戦は準決勝からはじまりそうだ。
【ミディアムヘビー級】
14名参加のこの階級にて、準々決勝から登場できるシード権を得た選手=優勝候補は2名。一人は昨年の本大会で準優勝しているハルクことルーカス・バルボーザ(アトス)。強烈なトップゲームを武器に、昨年は世界大会でも3位、そして今年のヨーロピアンの無差別級でも同門のキーナン・コーネリアスと優勝をシェアしている選手だ。
もう一人は、今年のヨーロピアンを制したオーランド・モンテイロ(ノヴァウニオン)。強烈なオープンガードからの三角十字等、極め力にも定評のある選手だ。さらにこの二人の対抗としては、バルボーザのブロックにいるマテウス・ディニスと、モンテイロのブロックにいるヘナート・カルドッソのアリアンシ勢が挙げられるだろう。
ディニスは昨年の本大会では一階級上のヘビー級に出場、準決勝でレアンドロ・ロに0-2で敗れたものの健闘を見せている。カルドッソは去年のブラジレイロではモンテイロを倒したものの、今年のヨーロピアンでは0-8で完敗しており、リベンジを期していることだろう。