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【Pancrase294】田村一聖戦へ、6連勝中の堀江圭功─02─「当たり前のようにボコボコにして勝ちたい」

Yoshinori Horie【写真】この勢いが田村戦で炸裂するか(C)PANCRASE

11日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase294で田村一聖と対戦する堀江圭功インタビュー後編。

ネトブラッドTで見事なボクシング技術を披露した堀江は伝統派からフルコンで学んできた打撃がベースのファイターだった。堀江の1日をameba TVが制作するドキュメンタリー番組=ONE DAYが追い、強さ=格好良さ、子供の頃から憧れたファイター象、その頂点はUFCにあるというMMAファイターとしての軸を語る。

UFCを目指すうえで今回の田村との一戦は最大のアピールになると、怖いもの知らずの若者は言い切った。

<堀江圭功インタビューPart.01はコチラから>


Horie──状況したのは僅か4年ほど前のことですが、既に日本の格闘技は全盛期とはかけ離れている現状でした。それでもMMAをやろうというモチベーションはどこにあったのでしょうか。

「子供の頃から格闘技をTVで見ていて、恰好良かったですし、男ならどこかで強いという気持ちを追いかける想いはあると思います。強さが格好良さで、自分もそうなりたいと思ってきたからですね」

──顔面を殴ることが許されない打撃競技、空手をやってきて顔への直接打撃、パンチへの順応は難しくなかったですか。

「意外となかったです。スパーリングで殴られる恐怖はなかった。そこは覚悟してきたことなので」

──現時点まで6戦6勝という成績を残せていることに関して、どのように捉えていますか。

「一戦一戦、本当に人生を賭けてきているので練習の時からしっかりと気持ちを入れています。格闘技に対する気持ち、格闘技が一番だという想いが行動につながり、結果に結びついているのかと……」

──剛柔流でやってきた空手が生きると思うようになったのは、いつ頃からですか。

「実はアライアンスに入って半年ぐらい経った時に体調を崩し、一度地元に戻ったんです。熱が40度ぐらいというのが続いて、入院と退院を繰り返す時期があって……」

──そんなことがあったのですか!!

「原因は最終的に分からないままだったのですが、扁桃腺を取る手術をしたら、そこから大丈夫になりました。そして東京に戻って練習を再開したぐらいから、MMAには伝統派が役立つと感じるようになりました。

それまでガツガツ殴り合うモノと思っていたのですが、自分のパンチが当たっても相手のパンチも当たってしまうと考えるようになり、距離を遠くしたんです。そこも今の戦績に通じていると思います」

──ネオブラの初戦見て、あの左ボディフックから右フックのコンビネーションは素晴らしいボクシングに見えました。

「あれはアライアンスのボクシングのトレーナーの方に教わっていた技が、自然と出ました。あのボディは見ている人は一瞬だったと思いますが、自分の感覚として、ボクって入って。効いたというのが伝わってきました。

伝統派の間合いはMMAに有効ですが、近い距離の対処法を身につけて然りです。どのような場面でも対処できるよう心掛けています」

──そして、いよいよ田村選手との試合が近づいてきたのですが。3分3Rの杉山和史選手との試合は、ネオブラの時のようにはいきませんでした。

「あの試合は……杉山選手はタフで、殴っても殴っても前に出てこられたので、そういう部分で削られました」

──自分の攻撃が効いていないかもと疑うようになるようなことも?

「速攻で終わらせようという気持ちが力みになり、その気持ちがあることで体力を消耗してしまいました。自分で自分を削ったというか、かなり疲れていました。あの試合から、色々と改善してきました。だからこそ、次は進化した自分を見せることができると思います。

今は自分の思い通りにならなかった場合の戦い方を考えつつ、そこばかり気にすると自分の勢いを消してしまうので1Rから3Rを通じて倒せるパンチ、蹴り、テイクダウン、寝技をしっかりと使えるようやっています」

──田村選手という元王者、そして元UFCファイターとのオファーを受けた時はどのような気持ちになりましたか。

「自分より下の選手とは戦いたくないので、田村選手とのオファーを頂いた時は即答でやりますと伝えました。強い選手なのですが、自分もUFCを目指しているのでここで勝てば良いアピールになると思います。本当に良いチャンスを貰えて、嬉しいです」

──5分3Rを王者クラスの田村選手と戦うことについては?

「もちろん田村選手のことは強いと思っています。覚悟を決めて、いつも以上に気合をいれて練習をしています。覚悟を決めている分、怖さはないです。いつも以上に強い相手なので、良いモチベーションになっています」

──田村選手は牛久潤太郎選手、鈴木琢仁選手と若手を潰しています。

「自分はその波に乗らせずに、絶対にぶっ倒して勝ちます。7戦全勝になれば、次はUFCに行ってチャンピオンを目指したいぐらいです。田村選手の方が格上ですが、ここは圧倒して当たり前のようにボコボコにして勝ちたいと思っています。

田村選手は本当に強いです。やられる可能性もあります。それでも試合にピークをもっていければ、絶対に圧倒できます。しっかり勝ちます」

──UFCにそのまま行きたいということですが、パンクラスのベルトに関してはどのような想いでいますか。

「そうする必要があるなら、狙っていきます」

──パンクラスのフェザー級戦線には日本人でもISAO選手、松嶋こよみ選手というそれこそ勝てばUFCに近づくことができる選手が上にいるかと思います。

「皆、レベルが変わらないぐらい強いです。なので、そういうのはありますけど……田村選手もホントに強くて、この試合で自分は試されていると思います。

ここで勝つと、こいつは強いと思われるようになるはずなので、しっかりと決めて……勝ってアピールしたいなと思っています」

──ここを見せたいという点があれば、お願いします。

「自分の試合はフィニッシュを期待されているので、そこをアピールしたいです。ただ、勝つだけじゃなくて圧倒してKOか一本で勝ちたいです」

■Pancrase294対戦カード

<ライト級/5分3R>
井上雄策(日本)
トム・サントス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
堀江圭功(日本)

<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(日本)
ハルク大城(日本)

<バンタム級/5分3R>
福島秀和(日本)
TSUNE(ブラジル)

<ストロー級/5分3R>
八田亮(日本)
前山哲兵(ブラジル)

<バンタム級/3分3R>
ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)
金太郎(日本)

<フライ級/3分3R>
安永有希(日本)
秋葉太樹(日本)

<フライ級/3分3R>
荻窪祐輔(日本)
倉岡幸平(日本)

<フェザー級ネオブラッドT準々決勝/3分3R>
小島勝志(日本)
松川ショットガン直裕(日本)

<フェザー級ネオブラッドT準々決勝/3分3R>
亀井晨佑(日本)
塩津良介(日本)

<バンタム級ネオブラッドT準々決勝/3分3R>
平岡将英(日本)
聖王DATE(日本)

<フライ級ネオブラッドT準々決勝/3分3R>
猿飛流(日本)
廣中克至(日本)

<フライ級ネオブラッドT準々決勝/3分3R>
鈴木千裕(日本)
水谷健人(日本)

<ストロー級ネオブラッドT準決勝/3分3R>
野田遼介(日本)
友澤ピンキー貴仁(日本)

<ストロー級ネオブラッドT準決勝/3分3R>
阿部竜治(日本)
御代川敏志(日本)

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