【ONE66】ONE初陣でキム・デフォンと対戦する竹中大地「ここで根を張って生き残れるよう」
【写真】後ろの傘のような電気スタンドがミャンマーらしい? (C) MMAPLANET
23日(金・現地時間)、ミャンマーはヤンゴンのトゥウンア・ナショナルインドアスタジアムで開催されるONE66「Quest of Gold」に日本から竹中大地が出場する。
全十字靭帯損傷より、1年8カ月振りの復帰戦がONEになった背景には、やはりこの欠場が大きく関係した。なぜ、ONEだったのか。そして、キム・デフォン戦に向けての心境を竹中に尋ねた。
――復帰戦がONEになったことは本当に驚かされました。
「もう夏ごろから試合に出られるよう練習をしていたので、とにかく復帰戦を決めたいというのはありました。もちろん、修斗とも話をさせてもらっていましたし、去年の9月の日本大会や11月の中国大会とUFCで戦えないかも動いてもらっていました。
と同時にROAD FC、ONEという風にアジアにも目をむけてきたところ、ONEから話をもらい契約を結んだという形です」
――やはりUFCは考えていたと。
「ハイ、ずっと好きでしたし、今も毎週のように試合をチャックしています。ただ、UFCはタイミングが合えばということで明確な返答はもらえない状況でしたし、いつ契約できるのか分からない。そういうなかでONEからは正式にオファーを貰えたので、じゃぁ『頑張ります』という形で。
ケガをして1年以上試合がないなか、僕も時間がそれだけ経っているので……。格闘技で結果を残している人を見ると、『自分、何してるんやろう?』と自問自答しました。それは格闘技だけでなく、仕事をめっちゃ頑張っている周囲の友達もステップアップしているのに自分はずっと立ち止まっている。
そういう部分で焦りは感じていましたし、海外で戦いたい、勝負したいという気持ちは大きくなっていました」
――ONEのバンタム級戦線、チャンピオンはビビアーノ・フェルナンデスです。UFCでないとすると、ビビアーノの存在はONEを主戦場とする要因の一つとはなったのでしょうか。
「ビビアーノを意識するということまではなかったです。そそれよりも、自分はONEで戦って勝てるんかっていうのが第一にありました。なので今やったら、キム・デフォンに勝つことです」
――そのキム・デフォン、打撃系ですが組みも強いです。
「前からONEの試合をチェックしていたし、キム・デフォンの名前を聞いた時には復帰戦やけど、結構きつい相手がいきなり来たなって思いました。誰が相手でもオファーを断ることはなかったですけどね」
――ヒザの負傷、感覚に変わりはないですか。
「練習は自分の感覚で動けています。ヒザよりも、試合間隔が空いた方が不安がありますね」
――ではルール的にはグラウンドでヒザがある。計量では尿酸値を測り、体重が65キロになるということに関しては?
「尿酸値のことはあんまり分かっていないので、それほど不安はないですね(※インタビュー後に1日目の計量と尿酸値もクリアした)。あとヒザ蹴りに関しては、もうずっと試合をしてなかったのでグラウンドでヒザ無しもやってないということで、それも気にしていないです。
体重は今朝の時点で64.8キロでしたし、上手く落とせています。ここまでの仕上がりは全然悪くないです。動けていますから」
――第1戦がミャンマーです。
「ミャンマーなんかっていうのはありました。回りの人間に『どこで試合すんの?』って聞かれて、ミャンマーだと返答すると『えっ?』みたいなことはかなりありましたね(笑)」
――コチラに来てから、最終調整の方は問題ないですか。勝手が分からないことばかりだと思いますが。
「思った以上に暑くないですし、今のところ少しホテルの周囲を走っただけで。買い出しにも行っていないです。日本で十分に追い込んできましたし、こっちで何か調整することもないですね。それに昨日はメディカルとか神経テストっていうのをやって、移動も含めると何だかんだと1日掛かりでしたし」
――とにかく、いよいよ竹中選手の試合を再び見ることができるようになりました。
「ケガをしてずっと他の人の活躍を見て、悔しい思いをしてきたので……そういう気持ちも晴らしたいですね。何より、ケガをしている間も色々な人に応援してもらってきたので、皆に喜んでもらえるよう熱い試合をしたいです。
ONEと契約をした限り、ベルトを狙うのは当然なのですが、しっかりと結果を残し、ここで根を張って生き残れるような選手に成長していきたいです」
■ONE66対戦カード
<ONE世界ライトヘビー級王座決定戦 (※100.01キロ)選手権試合/5分5R>
オング・ラ・エヌサン(米国)
アレッシャンドリ・マチャド(ブラジル)
<ライト級(※77.1キロ/5分3R>
イブ・タン(ニュージーランド)
アリエル・セクストン(コスタリカ)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ポー・ドー(ミャンマー)
ソー・サイ(カンボジア)
<ライト級(※77.1キロ/3分5R>
アミール・カーン(シンガポール)
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア
<バンタム級(※65.81キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
竹中大地(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ソー・ミン・ミン(ミャンマー)
イェ・トゥウエー・ネ(ミャンマー)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ロエル・ロサウロ(フィリピン)
リー・カイウェン(中国)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
クリスナ・リンバガ(フィリピン)
プリシーラ・ジャオル(インドネシア)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ボゼナ・アントニヤー(ミャンマー)
シェウィ・シン(ミャンマー)