【Pancrase295】マモルと春日井たけしが、復活を賭してフライ級生き残り合戦に挑む
【写真】仙三が若松佑弥を退け、頂点にあるフライ級戦線。この試合で勝ち残るには精魂尽き果てるような勝負を乗り越える必要があるだろう (C)MMAPLANET&KAORI SUGAWARA
15日(木)、パンクラスより4月15日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase295で前フライKOPマモルと、春日井たけしが対戦することが発表された。
昨日のストロー級KOPT=砂辺光久×室伏シンヤに続き、非常に興味深い対戦発表があった。マモルは昨年8月に現チャンピオン仙三に敗れベルトを失ったが、プロ修斗2階級制覇、KOTCと合わせ4冠というJ-MMA超軽量級の先駆者だ。対して、春日井も現在も保持するHEATフライ級王座と過去に手にした同バンタム級と2階級制覇を成し遂げている。
マモルが王座を失って以来の再起戦ならば、春日井も12月のHEATでACBの刺客アザマット・カレフォフに延長4Rの激闘を末、判定負けを喫してから出直しの一戦となる。誰よりも早くムエタイの有効性を理解し、MMAに取り込んできたマモルは、首相撲やヒジ、ヒジ蹴りだけでなく、打撃全般において知識の豊富さは現役ファイターでは右に出るものがないといっても過言でない。
自らに課した厳しいフィジカルトレで得た経験値を打撃論に取り入れ、守塾の名でMMAフィジカルアセスメントといえる指導をプロ選手に行っている。そんな塾長に対し、春日井は組んでテイクダウン、スクランブルからバック奪取に長けたファイター。以前のマモルだと、相当苦手にしていた部類の相手だ。
倒れた後の動作に関して、体の強度があがったことで無暗に背中を譲ることがなくなり、理を持ってバックを預けるようになったマモルだが、春日井を相手に背中を見せると命取りになる。つまり春日井としては、如何に組んで自分の形に持ち込むかが大切になってくる試合となる。打撃の成長も著しい春日井だけに、強引に打撃戦を挑もうものなら、マモルに距離をコントロールされることになる。
マモルとしては組まれても問題ないというぐらいの気持ちの打撃戦、春日井は組めなくてもしょうがないという開き直りの打撃戦が必要となって来る──必見のフライ級トップコンテンダー対決だ。