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【Pancrase293】フライ級KOP仙三に挑戦、若松佑弥─01─「コイツだったら勝てるな」

Yuya Wkamatsu【写真】真っ直ぐ一点のみを見つめることができる、素晴らしい刻を生きている若松だ(C)MMAPLANET

2月4日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase293で若松祐弥が、仙三の持つフライ級KOPのベルトに挑戦する。

3試合連続KO勝ちの勢いに乗ってパンクラス・フライ級の挑戦に挑む22歳(タイトル挑戦の5日後に23歳を迎える)は、今回の試合でストライカーとしての思いのたけをぶつける。

そんな徳留をameba TVが制作する格闘家の1日を追うドキュメンタリー番組=ONE DAYが追った。

殴り合い上等、リミットを外した打撃戦を若松は待ちわびている。そんな彼をロータス世田谷というグラップリング専門の練習後にキャッチし、インタビューを試みた。


──試合を2月第1週に控えた状況、年末年始はどのように過ごしていましたか。

「1日だけ休んで、31日までと2日から普通に練習してきました。大晦日も皆で集まって走りながら年越しをし、2日からはボクシングをバッチリやっていました」

──おぉ!! それは気合入りまくりですね。

「試合が12月にあった佐藤天さんも来て、大晦日は板橋の城北公園で108メートル走を108本走って、煩悩を取り払ったんです(笑)」

──ラントレもニック永末トレーナーが見てくれているのですか。

「ハイ、ニックさんは結婚しているのに大晦日のラントレも付き合ってくれて、初詣に行って解散という感じでした。本当にニックさんは自分たちのやることに何でも付き合ってくれて、凄く感謝しています」

──昨日の今日の話(※取材は1月19日に行われた)ですが、調印式の伝達が上手くいっておらず開始時間にジムで練習をしていて、そこから背広に着替えて1時間後に会場にやってきた。あの姿を見て、TTMは素晴らしい環境だなと思いました。人間関係の部分で。

Wakamatsu「ジムの近くに住んでいる会員さんの家に、長南(亮)さんが電話をしてくれてスーツを貸してもらい、そこからニックさんのバイクに乗せてもらって調印式に向かったんです」

──なぜスーツまで用意できたのかと、記者陣は驚いていました。

「本当に色々な人に助けてもらっています」

──その調印式でも話していたのですが、仙三選手の印象を聞かせてください。

「ジャブと……頑張る感じのイメージがあります。5Rの間、ずっと頑張ってジャブを出して、スタミナを使って戦っています。巧いとかではなく、根性で戦っているというイメージですね」

──トリッキーな動きで、自分の間合いを作るという印象がありますが、若松選手が得意な間合いだと会見で発言していたことは印象に残っています。

「これまで戦ってきた選手は寝技主体の選手が多かったじゃないですか?」

──ハイ、組んで倒しに来る選手ですね。

「自分、グラップリングは余り得意じゃなくてスパーでも打撃にテイクダウンを合わされることが多かったので、試合でそうならないように意識してきました。

でも、今回は相手もパンチで来るので、こっちもパンチで真っ向勝負を初めてできるということですね。それがタイトルマッチというのは良かったです。距離にしても前に出てきてジャブを打つ選手は合わせやすいです。だから、やる前から『コイツだったら勝てるな』と思っています」

──ストライカー同士だからこそ、仙三選手のインファイトにも興味があります。

「あんまり言いたくないですけど、あのジャブにだったら何でも合わせることができます。そこを当ててから、つないでいけば必ず倒せます」

──若松選手の踏み込みはMMAとして、色々な武器に適用できそうです。

「まぁ、そうですね(笑)。MMAですから別に一発で勝つ必要はないですし、自分の方からジャブを出して組み立てることもできます。それに別にインファイトでなくても、組んできたとしても全ての状況に対応できるようにしています。理想はあっても、理想通りでなくても勝ちます」

──理想的でない戦いとは?

「ジャブが見えなかったり……、自分の打撃が通用するかどうかも戦ってみないと分からないですから。それは頭に入っています。相手が打撃だろうが、テイクダウンを狙ってこようが……色々なことを考えて練習してきました。あとは……仙三選手は過敏に反応するので、そこも理解しています。

でも、向こうも自分が組むことなんてないって分かっているから、当たって砕けろじゃないですけど、前に出てきてバチバチの打撃戦を仕掛けてくると思います」

──これまで組まれないよう、倒されないように戦ってきたので思い切り殴り合いたい感じですか。

「殴り合いたいですね。いきなりっていうのはないと思いますが、なったらなったで殴り合いは楽しみです。どっちが倒れるのかというところまで、殴り合いたいです」

<この項、続く>

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