【ONE64】足関節に入らせないポジショニング、今成がサーデュラエフに完敗
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)
Def.3-0
今成正和(日本)
距離を取る今成は、間合いを外して右に回りつつ右ローを蹴る。サーデュラエフの右ジャブをバックステップで代わりスライディングからガードを取った今成に対し、サーデュラエフは自らの足を取らせず、足を払ってパス。今成は両足でサーデュラエフを挟み込んでいるが、ヒザ蹴りを頭部に受け、腕も抜かれる。上四方からノースサウスチョークで絞めるサーデュラエフ。
今成は反時計方向に回り、サーデュラエフがサイドへ。ボディにヒザを入れたサーデュラエフは、亀からガードに戻った今成を再びサイドで抑える。足を戻せない今成、この辺りはサーデュラエフがしっかりと足関節を警戒している表れか。シザースから回転し、ヒールを取りに行った今成だったが、サーデュラエフがヒザを抜く。今成はクローズドガードの状態で初回を戦い終えた。
2R、走って飛び蹴りを見せた今成。サーデュラエフは左ローを連続で蹴る。今成の飛び蹴りを前蹴りでさばこうとしたサーデュラエフが尻もちをつく。すぐに足を取りにいった今成の両足の間で、背中をマットにつけたサーデュラエフは足を組ませない。今成は足を組めない状態でサーデュラエフの左右のカカトを引っかけにいき、左足にヒールを掛けるが、サーデュラエフの両足が中にあるので固定できない。
両ヒザの間に両足を入れて防ぐサーデュラエフに対し、今成は左足へ右足を外側から被せる。上体を起こしてパンチを振るうサーデュラエフ。今成はダメージという面で、この回も落とした。
最終回、今成のスライディングに距離を取り、寝技に付き合わないサーデュラエフは左の空振りに組みついてバックへ。グラウンドを選択した今成だが、ここもサイドで抑えられ足を戻せない。フレームを作り、スペースを作ろうとした今成に対し、サーデュラエフは一瞬の肩固めから、サイドをキープする。亀から前転を狙う今成の試みを潰したサーデュラエフが鉄槌を落とす。
今成はサーデュラエフが真後ろになるように尻を移動しつつ、前転。この動きをすかしたサーデュラエフがサイドを取る。残り1分で両足を戻した今成だが、クローズドガードの状態が続き、ようやく最後の最後に左足を差し込んだものの、足関節はセットアップできずタイムアップに。サーデュラエフが見事に足関節を取らせないポジションをキープし、3‐0の判定勝ちを手にした。