【ONE170】これが柔術。ノースサウスチョークで今成から一本勝ちのマルセリーニョが、青木真也を指名
【写真】13年越しの15連勝。グラップリングでは2009年のADCCファイナル以来、負け知らずのマルセリーニョだ(C)ONE
<サブミッショングラップリング無差別級/10分1R>
マルセリーニョ・ガウッシア(ブラジル)
Def.4分49秒 by ノースサウスチョーク
今成正和(日本)
13年4年ぶりの実戦復帰、マルセリーニョは距離を詰めシングルレッグを狙う。ここは一旦手を引き、手首を取ったマルセリーニョが続くシングルレッグでテイクダウンを決める。直接サイドを取れるテイクダウンだったが、即今成が足を戻してハーフガードを取る。足を抜きにかかるマルセリーニョ。今成はワキを閉めるが、右腕を差したマルセリーニョは二重絡みを抜きにかかる。
ヒザを抜き、今成が足を組み替えるとリバースハーフからパス、ニーインベリーへ。サイドに戻ったマルセリーニョは、堅い守りの今成の先端が取れない。とマルセリーニョは上四方に回り、サイドに戻るやマウント奪取し肩固めをセットしにかかる。ヒジに頭で圧をかけるマルセリーニョは、ニーインベリー、再びサイドに戻るとノースサウスに移行する。そのままノースサウスチョークをセットすると今成は、耐えきれずタップした。
全く足関節に入らせず、斬新にすら感じられる重厚な正統ブラジリアン柔術でマルセリーニョは一本勝ち。勝ち名乗りを受ける際に感極まった表情を浮かべたマルセリーニョは、涙をぬぐい「過去数年間、ずっと夢見てきた。みな、夢を追い続けよう。子供たちは、僕が戦っている姿を見たことがない。ファミリー、チーム、コーチに感謝し、そして愛している。問題があれば、皆と共有するんだ。愛を持って、支えてもらえる。互いに知り合い、愛し合える。そして問題を乗り越えられるんだ。ほぼ14年間、戦ってなかった。これから、たくさん戦っていく。なかでもシンヤ・アオキと戦いたい。復帰戦の相手として戦いたかったけど、実現しなかった。どんどん試合をしていきたいなかで、次はシンヤ・アオキと戦いたい」と話した。