【UFC100】“大ベテラン”コールマン、復活の勝利
■第6試合 ライトヘビー級/5分3R
マーク・コールマン(米国)
Def.3R終了/判定
ステファン・ボナー(米国)
【写真】殿堂入りファイター・コールマンが12年振りとなるUFCでの勝利を挙げた (C) ZUFFA
最近の戦績こそ芳しくないが、まさかのプレリミナリー出場となったボナーとコールマン。サウスポーの構えからプレッシャーをかけていくボナーだが、コールマンはすぐさまテイクダウンを奪っていく。ボナーをケージ際に押しつけていくコールマン。ボナーはオモプラッタで左腕を攻めると、アンクルレッグも狙ったが、コールマンは立ち上がってパスに成功する。
足を一本戻したボナーは、背中を許しつつ立ち上がり、コールマンのシングルレッグ狙いをカットする。その後、ボナーはクロスフィックの状態から、エルボーを落としていく。
それでも執拗に足を狙いにいくコールマンは流血にも負けず、ボナーをケージに押し込もうとする。右手が自由にならず、パンチを顔面に受けることもあったコールマン。ボナーのアームロック狙いも耐えたが、スタミナのロスが心配になる1R、力の入った攻防となった。
2R、右ジャブを餌に打撃戦を展開するボナー。コールマンのテイクダウン狙いは明らかにスピード不足で、1Rの切れがない。が、ここで組みついたコールマンはバックに回りチョークを仕掛ける。そのままトップをキープし、エルボーを落とすと、今度はボナーが流血に追い込まれた。
鉄槌で攻め続けるコールマンは、ボナーのバタフライガードにもバランスを崩すことなくパウンドを落とす。ここでガス欠か?動きが極端に落ちたコールマンに対し、ボナーはラバーガードからパンチを入れ、再びオモプラッタへ。
腕を引き抜き、胸を張った状態になったコールマンはパウンドを落としていくと、ボナーの腕十字も耐え、パウンドを落としながらラウンド終了のホーンを聞いた。
観客の大歓声に迎えられた3R、コールマンは低い位置でシングルレッグを狙い、ボナーの体をリフトアップしようとする。シングルレッグに切り替えたところで、ボナーがギロチンを狙うが、コールマンは首を抜き、またもトップを奪う。
ハーフガードを取るボナーは、クローズドガードに戻ったところで足をさばきながら立ち上がる。効果的な攻撃は見られず、パウンドを落とし、襷(タスキ)の状態で不完全な形ながらもバックからチョークを仕掛け、最後までスタミナを維持させたコールマン。そのまま試合終了となり、TVカメラから二人の愛娘にメッセージを送る。
判定はジャッジ3者が29-28でコールマンを支持、大ベテランが復活勝利を挙げた。