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【UFN123】粗くて、硬くて、強い。アリク・アンダースが9勝0敗対決を制す

<ミドル級/5分3R>
アリク・アンダース(米国)
Def.3-0:30-25.30-26.29-28
マルク・ペレス(ブラジル)

ペレスの右ハイをブロックし、ジリジリと強めるような圧をかけるアンダース。気が付けばケージを背負っていたペレスは片足を取られレッグリフトで倒されそうになる。ケージを背にして耐えたペレスが離れると、右ハイにもアンダースはワンツーからクリンチへ。ぺレスが体を入れ替えてダブルレッグでテイクダウンに成功する。アンダースが左腕を差すと、ペレスはダースチョークに。

これを力を籠めるという感じで頭を抜いてスタンドに戻ったアンダースは右ハイから左フック、ヒザ蹴りを狙う。左に回るぺレスに左ボディを打ち、スピニングバックフィストをかわしてバックを取ったアンダースは、向き合って離れるとフックを振るう。背中を見せて走りながら離れるペレスを追いかけたアンダース。と、ペレスが向きを変えて組みにいく。すぐにスタンドに戻ったペレスは、持ち味といえる荒い打撃をペレスに入れるようになった。

2R、左フックを2発入れて首相撲からヒザ蹴り、ペレスは前転して立ちあがるという奇抜な鵜時を見せるが、アンダースは構わずプレッシャーを強める。アンダースは左アッパーを打ち込み、ワンツー。これは空振りとなりペレスが右ミドルを蹴っていく。そこに左を合わせダウンを奪ったアンダースは動きが落ちたペレスを追い込むと、左からヒザ、そして左フックを打ち込む。ペレスは右に回ってスピニング系の動きで誤魔化しにかかるが、ニーとフックの猛攻にさらされる。

ダブルを切ったアンダースが右フックに続き、左フックを打つ。右ボディストレートに続き、左ミドルを蹴られて倒れたペレスは強烈な勢いで左エルボーを落とし、背中を譲ったペレスを後方から殴りつける。ペレスがガードに戻す哉、右手でアゴを抑えてパンチを落とすという、もはやいじめっ子×いじめられっ子状態に。

それでもペレスも背中を見せて立ち上がり、キムラクラッチでスイープを狙うなど粘りを見せ、試合は最終回を迎えた。

アンダースの左フックに崩れたペレスが、ダブルを狙うもアンダースは潰してボディとワキ腹にヒザ蹴りを入れる。立ち上がったところで顔面にヒザを突き上げ、右ストレート、ヒザ蹴り、左フック、そしてシングルへ。ペレスはギロチンも、倒されて頭を抜かれる。ハーフのペレスは防御のためにアンダースの頭を抱えに行くが、効果はない。パンチ、アメリカーナ狙いのアンダースは鉄槌連打、残り45秒で立ち上がる。

ペレスは手をついた状態で蹴りを狙い、必死にケージ際に移動する。逃げの一手となった急遽出場のペレスは、判定負けとなりキャリア初黒星で通算戦績9勝0敗に。逆にアンダースはデビュー以来の連勝を10に伸ばし、リョート・マチダとの対戦をアピールした。

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