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【RFC44】強くて手堅く、難攻不落=シャミール・ザフロフ 「全ては100万ドルを手にするため」

Shamir Zavurov【写真】中国でロードFCは路徳FCと書き記される。そんな路徳FCスタジャンを着たザフロフ (C)MMAPLANET

11日(土・現地時間)、中国・河北(ホーベイ)省の石家庄(シーチャーチュワン)のホーベイ体育館で行われたROAD FC44で、シャミール・ザフロフがアマチュシン・フーヘンフウをテイクダウン&コントロールで完封し100万ドルトーナメント準決勝に駒を進めた。

国際予選の出場メンバーが発表されたときから、ホニ・トーレンスと並び本命視されていたザフロフ。ポテンシャルの高さが試合中に幾度となく伺えるなかで、その手堅い試合運びに難攻不落とさえイメージされるようになった。

全ては100万ドル獲得のため、ロシアの強豪はそのために戦っていると断言した。


――アマチュシン・フーヘンフウにしっかりと判定勝ちを収めました。今の気持ちを教えてください。

「本当に嬉しいよ。実は7歳になる息子が今日、ロシアでレスリングの試合に出ていて優勝したんだ。自分の勝利に加えて、息子の勝利とダブルで嬉しい」

――今回の試合で最も気を付けていたところはどこでしたか。

Zavurov taking down「一気に試合を決めに来る爆発力と気の強さを持っているので、そこを警戒していた。一発の打撃に頼った攻撃を仕掛けてくるから、テイクダウンをしてグラウンドに持ち込もうと思って戦った」

――計画通りの試合運びを見せることができたという通りですね。

「ダゲスタンのマハチカラでハビブとアブバカルのヌルマゴメドフ兄弟と家の近くの体育科で練習してきた。彼らも自分の試合がなければ、今日の試合でセコンドに就いてもらっていただろう。ヌルマゴメドフ兄弟とは子供の頃からの友人なんだ」

――とんでもない幼馴染ですね(笑)。シャミールは手堅く勝っている印象があります。

「全ては100万ドルを獲得するためだ。試合は本気で戦っている。ただし、細心の注意を払って戦っている。対戦相手の研究をして、弱点をつく。100万ドルが掛かった試合、クォン・アソルと戦うときは全てを見せる。賞金を獲得するか、この世の終わりかという試合をね(笑)」

――そのクォン・アソル戦に辿りつくまで残り2試合です。準決勝はホニ・トーレスと戦うことになりました。

「誰と戦おうが、残った選手は皆強い。実力も均衡している。簡単にはいかない。そのためにしっかりとホニ・トーレス対策を考えて、準決勝に臨むつもりだ。当然、彼らもこちらのことを研究してくるだろう。全力で戦うのか――そうでないのかといえば、ベストを尽くして戦うことは間違いない。

ただし、ホニ・トーレスに勝つために必要な試合をすることになる。とにかく準決勝は今日の試合よりタフになる。決勝はさらに難しい戦いになる。このトーナメントに出ていることで、力をつけ続けてきた。このトーナメントが自分を強くしてくれているんだ」

――息子さんも頑張っているから、お父さんも頑張らないといけないですね。

「息子が誇れる父親でありたい。ロシアの試合とは比較にならないほど大金が手に入るトーナメントだから、絶対に勝って家族のために賞金を手にしたい。子供たちを戦力と経済力、2つの力で守りたい。

家族も今日の試合をYoutubeで試合をチェックして、喜んでくれているよ。ただロシアはインターネット環境が良くないなら、インスタでファンからどうやって試合がクリアに視聴できるのかって尋ねられるんだ。

そんななかチェチェン共和国のラムザン・カディロフ大統領(=首長)から『動画で視た。おめでとう』というメッセージをもらったんだ」

携帯に残っていたカディロフ首長とツーショット

携帯に残っていたカディロフ首長とツーショット

――えぇ、唯一無比のMMA好きな国家元首とは認識していたのですが、そのような連絡までくるとは驚きです。

「彼は友人なんだよ。練習も一緒にすることがあるんだ。ラムザンのプッシュのおかげで知名度も上がった。ただし、試合が面白くないという声も耳に入ってくるようになった。勝つために戦っている。そのためにリスクを避けることもある。そこは分かってほしい」

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