この星の格闘技を追いかける

【Road FC56】クォン・アソル、シャミール・ザフロフのテイクダウン&コントロールに完敗

Zavurov【写真】難しい試合になることは予想されたが、ライト級王座を目指したいた時代のように打撃に鋭さがなかったのが残念なアソルだった(C)ROAD FC

Zavurov 01<ライト級/5分3R>
シャミール・ザフロフ(ロシア)
Def.3-0
クォン・アソル(韓国)

前蹴りのフェイクを見せるアソルを右ローで転がせたザフロフ。テイクダウンを警戒するアソルだが、左ミドルを蹴っていく。ザフロフは信条である手堅い試合を当然のように崩さない。アソルもうかつに近づくことができないなか、距離が縮まると互いに右オーバーハンドを振るっていく。と、直後にアソルにアイポークがあったと試合が中断。再開後、左右に動くアソルが、右ミドルを蹴る。

Zavurov 02ザフロフが自らのローでスリップすると、起き上り際にアソルが跳びヒザを狙う。残り2分でヒザ蹴りに合わせてテイクダウンを決めたザフロフに対し、アソルはクローズドガード&ホールドでブレイク待ちか。下から掌底を入れるアソルだが、加点方式のロードFCではこの攻撃は有効なのだろうか。ザフロフも時折りパンチを落とすものの有効打はなく、細かいパンチを打ちながら初回終了の合図を聞いた。

2R、アソルが左ミドルを放つが、距離は遠い。ザフロフの右ストレートを右に回ってかわしたアソルはレンジの外でパンチを見せる。ザフロフのワンツーに右を当てたアソルは、左ハイキックを頭部に届かせるが、そのままキャッチされてテイクダウンを許す。ここも頭を抱えるアソルは、足を一本抜かれるもケージを背にしてバタフライガードへ。しかし、立ち上がることができずクローズドに戻ってしまう。ザフロフがボディにパンチ、顔に鉄槌を落とす展開にレフェリーはブレイクを命じる。スタンドに試合が戻っても、アソルは主導権を握ることはできずローを蹴られて時間となった。

Zavurov 033R、アソルの頭が水塗れのためスタートが遅れ、ザフロフはイライラが隠せない。試合が始めるとアソルがワンツーを伸ばすが、ザフロフがパンチを当てダブルレッグへ。ケージに押し込まれながら左腕を差して耐えるアソルだが、ザフロフはシングル、ハイクロッチ、さらにダブルレッグからアンクルピックでテイクダウンを決める。

背中をつかされたアソルがエビを使うと、ザフロフは顔面にパンチを打ち込む。結果、アソルはクローズド&頭を抱えるようになる。蹴り上げを見せても立ち上がることができないアソルは、ケージに詰められて細かいパンチを受け続ける。右をボディに、左は顔面を打っていくザフロフが、足を一本抜いてハーフへ。スネでアソルの太腿を抑えて殴るザフロフに対し、アソルは足を戻して蹴り上げを見せる。起き上ったザフロフが勢いのあるパンチを落として試合終了。

アソルは良い場面がなく、0-3で敗れ再起とはならなかった。


PR
PR

関連記事

Movie