【DWTNCS06】敗色濃厚のコリーンが、残り17秒の腕十字で一本勝ち。「7歳の娘がいるから諦めず戦えた」
<女子ストロー級/5分3R>
ジェイミー・コリーン(米国)
Def.3R4分43秒by 腕十字
ティファニー・マスターズ(米国)
「7歳の娘の人生を変える」とオクタゴンに向かったコリーンは、距離を詰めてくるマスターズを右で迎え撃とうとする。テイクダウン狙いのマスターズも右を振ってロー、ワンツーへ。コリーンは左ジャブを伸ばし、前に出てきたマスターズに右フックを打ち込む。組み付いたマスターズの離れ際に右アッパーを入れたコリーン、マスターズは右オーバーハンドを当てて組み付く。
コリーンが組み付くも、逆に金網に押し込んだコリーンは右フックを顔面に当てる。直後にテイクダウンに成功したマスターズは、バックコントロールからパンチを連打する。背中を預けて立ち上がったコリーンは胸を合わせることができず、グラウンドに持ち込まれ両足をフックされる。右のパンチを入れてRNCを狙うマスターズに対し、手首を掴み、顎を引いたコリーンはタイムアップまで防ぎ切った。
2R、マスターズは右ハイを繰り出し、ローや左ミドルを繰り出し前に出る。ケージに詰まってスリップしたコリーンからトップを奪ったマスターズはエルボー、パンチを連打する。ハーフでヒジを入れ、パスを狙うマスターズ。コリーンは腕を抱えてハーフを維持するが、立ち上がることはできない。十字狙いを担いでパスしたマスターズは、マウント狙いは失敗するも、トップをキープしてヒジを落とす。
コリーンは再びパスを許し、足を戻してハーフから潜ろうとしたがエルボーを落とされる。亀から立ち上がろうとしたコリーンをバックマウントで捉えたマスターズが、初回同様RNCのセットアップしつつパンチを入れる。後方へパンチを入れるなど、戦意は衰えていないコリーンは、最後の5分間の逆転勝ちに賭ける。
最終回、右ストレートを当てたコリーン。マスターズが距離を詰めるとボディフック、フックを打ち込む。マスターズの右ミドルをキャッチして右のパンチを連打したコリーンがテイクダウンも、寝技には移行しない。立ち上がったマスターズがシングルレッグへ、そのまま引き込もうとしたところでコリーンがパウンドを連打する。バックを取りにいくマスターズだが、ハーフにとどまりエルボーを被弾する。
エルボー、パンチを落としたコリーンが立ち上がる。残り2分、右を入れたコリーンは再び蹴りをキャッチして、今度はボディに右を打ち込む。と、マスターズはダブルレッグを決めて勝利を引き寄せる。コリーンは腕十字へ。右腕が伸びたマスターズだがタップをしない。クラッチを組みなおしたマスターズだが、起き上がり際に腕を伸ばされ腹ばいになるとついに悲鳴を挙げ、コリーンが残り17秒の大逆転勝ちを手にした。
「涙が出そうになるから」と時間を少し置いたコリーンは、「娘が全て。彼女がいるから諦めずに戦えた。マスターズのゲームプランは完璧だったけど、サブミッションが取れるという気はしていた。凄くタイトに極めることができたわ。でも、これは私たち母娘にとってまだ始まりだから」と声を詰まらせた。