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【RFC41】前澤智と対戦、JK最終学年=イ・イェジ「進学し、MMAも続けますッ!!」

Lee Ye-Ji【写真】デビューの頃から立派な広背筋をしていたが、今ではより発達し、体もシャープになっている(C)KAORI SUGAWARA

12日(土・現地時間)、韓国ウォンジュのウォンジュ総合体育館で開催されるRoad FC41。

おひざ元ウォンジュ大会では、そのウォンジュで最後の高校生生活を送るイ・イェジが出場し、日本の前澤智と対戦する。

2年前のデビューから戦績を3勝2敗とし、その対戦相手の全てが日本人というイ・イェジ。女子高生という売りがなくなっても、ファイターとして生きて行く彼女の『今』を尋ねた。


──前澤選手との試合が近付いてきました。現在の体調はいかがでしょうか。

「何も問題なく、調子は良いです。ただちょっと暑さに疲れています。暑いのは苦手なんです」

──そうなのですか(笑)。では前澤選手の印象を教えてもらえますか。

「映像を視ましたが、私と似ているなと感じました」

──似ている点というのは?

「体格もそうですし、同じ柔道ベースの選手ということも似ている点だと思いました。似ている以外では、とにかく勝たなきゃいけないっていうことしか頭に浮かびませんでした。グラップラーとも聞いていますが、組みからの投げに目が行きました」

──3月のしなしさとこ選手との再戦、デビュー戦と比較し1年半でどこがもっとも成長したとかんじていますか。

「体力がついたことと、グラップリングの動きが大分良くなってきたと思います」

──そのように成長できた一番の要因はどこにありますか。

「やはり、いつもそばで一生懸命指導してくれるジョン・チャンジュ長のお陰です。館長は私の義理の兄でもあり、ゴンクォンユスルゴンクの師範代の頃からイ・ユンジュン先輩や私の指導をしてくれていたんです。今では所属するチームJの館長なんです」

──では、そしなし戦から5カ月。イ・イェジはどのように進化しましたか。

「まだまだ全体的に不足している部分があるように感じていたので、その部分をひたすら埋めていく時間でした。試合を重ねるごとに少しずつは成長している部分があると感じています。でも、同様に私には足りない部分があることは明白です。どこが足りないというのではなく、もう全体的に……打撃でもグラウンドでも、組みでもまだまだ満足できていないです。全てにおいて、まだ成長過程にあると思っています」

──今回、ウォンジュでの試合ということもあり、家族や学校の友人の応援も多いと思います。キム・スーチョル選手などは、地元で戦う方がプレッシャーが掛かると言っていましたが、その辺りは如何ですか。

「今になってやっとその質問の意味、スーチョル選手などが感じていることが理解できるような気がします。知っている方達がいつもより多く応援に来てくれるので嬉しいのですが、反面プレッシャーに感じます。良い姿を見せなきゃっていう重圧感があるんです」

──女子高生ファイターという注目のされかたついて回ってきましたが、その高校生活も最後の1年です。今後の進路については、どのように考えていますか。

「大学に進学し、選手生活も続けていきますッ!! なので、これまでとそう大きく変わることはないです。MMAでも何でも、途中で辞めたりせず、しっかり打ち込んで最後まで頑張り、多くの人たちに認めてもらいたいです」

──日本語を勉強していると聞きました。なぜ日本語を学ぶようになったのですか。

「これまでの対戦相手が皆、日本の選手だったこともありますし、日本はMMA、格闘技の歴史が長いので言葉を学ぶことが将来役に立つと思ったからです。まだ簡単な文章だけ読める程度ですが、英語より少し勉強しやすいですね(笑)」

──日本語でインタビューできる日を楽しみにしています。では、MMAファイターとしての将来の目標をどこに置いていますか。

「ロードFCのアトム級チャンピオンです」

──押忍。最後にこの試合で、どのような点を見てほしいかお願いします。

「いつも試合の度に少しずつでも成長していく、強くなっている姿をお見せしたいです!!」

■ROAD FC41対戦カード

<無差別級選手権試合/5分3RR>
ミョン・ヒョンマン(韓国)
クリス・バーネット(米国)

<女子アトム級/5分2R>
イ・イェジ(韓国)
前澤智(日本)

<無差別級/5分3R>
チェ・ムベ(韓国)
ジェイク・ヒュン(米国)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
キ・ウォンビン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ジャン・デヨン(韓国)
パク・ヒョングン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジョンギョ(韓国)
クルバン・ラザボフ(ロシア)

<60キロ契約/5分2R>
ユ・ジェナム(韓国)
薩摩竜人(日本)

<フェザー級/5分2R>
ミン・ギョンチョル(韓国)
シン・スンミン(韓国)

<50キロ級/5分2R>
シム・ユリ(韓国)
ベク・ヒョンジュ(韓国)

<フライ級/5分2R>
ソ・ドンス(韓国)
ジョン・ウォンヒ(韓国)

<ミドル級/5分2R>
イ・ジョンファン(韓国)
ファン・インス(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ヒョリョン(韓国)
キム・ジンヨン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
イ・ソンス(韓国)
ホン・ジョンテ(韓国)

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