【Shooto】アーノルド・クエロと対戦、高橋遼伍 「少ない蹴りで効かせたい」
12日(金)に東京都文京区の後楽園ホールでプロ修斗公式戦を行うサステインから、当大会のメインでアーノルド・クエロと対戦する環太平洋フェザー級チャンピオン高橋遼伍のインタビューが届いた。
高橋といえばロー。その必殺技をさらにグレードアップした高橋は、クエロ戦を試合ではなく解体ショーにしたいと語った。
――昨年11月に環太平洋のタイトルを獲って、どんな変化がありましたか。
「ベルトを獲るまでは勝ちにこだわってやっていたんですけど、ベルトを獲って一区切りなんで、次の試合からはお客さんに喜んでもらえる試合をしたいなと思います。人が喜んでくれたら自分も嬉しいって感じですね」
――勝ちにこだわっていたとは言うものの、現在は4連勝3KOと絶好調です。高橋選手自身、何が好調の要因だと思っていますか。
「変化があったとすれば日体大にレスリングの練習に行くようになったことですね。正直、自分では何が変わったか分からないんですけど……フィジカルが強くなっているんだと思います。レスリングの練習をして打撃で倒せるようになるって面白い話ですけどね(笑)」
――最近の試合で倒せる感覚や倒す勘がついてきましたか。
「そうですね。試合はパンチで倒すことが多いんですけど、練習ではローキックをしっかり蹴って……という感じなんですね。そうするとみんな足を痛がるんですよ。だからローキックは練習で感覚を養っていますね。どうしても練習では思いっきり殴って蹴っては出来ないので、ぶっつけ本番になっちゃうんですけど、思い切りの良さがKOにつながっているんでしょうね」
――日々の練習も充実していますか。
「かもしれないですね。最近は練習にメリハリをつけるようになって、調子がいい時とやる気がある時しか練習しないんですよ。それまでは調子が悪くても無理矢理練習していたのが、今はあえて休むようにしました。そうすると良いモチベーションで練習を続けられるので、一回一回の練習の質が上がるんですよね。それが結果につながっているんじゃないのかなぁと思いますね」
――そして今大会では初の国際戦でアーノルド・クエロと対戦が決まりました。
「楽しみですね。今回の試合が自分にとっての物差しになるので」
――クエロにはどんな印象を持っていますか。
「エジソン・バルボーザやジョゼ・アルドのパワーがないバージョンって感じですよね。割と綺麗にお手本通りに戦うスタイルなのでやりやすい気がします。攻略のイメージはばっちり出来ています」
――今大会への参戦挨拶では「足の靭帯を切りたい」宣言もありましたが、ずばりローで倒したいですか。
「自然にそうなるでしょうね。僕は絶対に当たると思った時にしか蹴らないんですよ。だから『ローにパンチを合わされるんじゃないのか?』、『蹴り足を取られるんじゃないのか?』という不安は一切なくて、そうならない状況でしか蹴ってないんです。僕の中でそういう絶対のタイミングがあるから、相手は僕の蹴りに対処できないんです」
――なるほど。だからこそ確実にローを当てて効かせることが出来る、と。
「はい。的確に蹴りを当てられるようになったんで、次は出来るだけ少ない蹴りで効かせたいじゃないですか。それで太ももとお尻のトレーニングをやってきたんです。次の試合はそのための確認でもありますよね。今度の試合でロー一発で効かせられたら、今まで自分がやってきたことの証明じゃないですか。そういう作業が楽しいです」
――チャンピオンとして最初の試合ということで注目も集まると思います。どのような試合を見せたいですか。
「試合……じゃなくて解体ショーを見せたいです(笑)。相手をKOするとか倒すじゃなくて、順番に相手の身体を解体していきますよ」
■ 修斗対戦カード
<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
アーノルド・クエロ(フランス)
<フライ級/5分3R>
征矢貴(日本)
清水清隆(日本)
<ライト級/5分3R>
川名雄生(日本)
鈴木槙吾(日本)
<ジュニア修斗55キロ契約/4分1R>
有馬鉄太(日本)
内田滝琉(日本)
<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
加藤惇(日本)
<ライト級/5分3R>
大尊伸光(日本)
木村孔明(日本)
<インフィニティリーグ2017フェザー級/5分2R>
内藤太尊(日本)
TOMA(日本)
<バンタム級/5分2R>
海下“DRAGON”竜太(日本)
榎本明(日本)
<新人王決定T2回戦バンタム級/5分2R>
よしずみ(日本)
Jセロウ若林(日本)
<バンタム級/5分2R>
本田良介(日本)
関口祐冬(日本)
<バンタム級/5分2R>
岩木 啓(日本)
大越崇弘(日本)