【UFC FOX24】ヘナト・モイカノ、格上スティーブンスを破るも難しい裁定基準……
<フェザー級/5分3R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジャレミー・スティーブンス(米国/5位)
ローを連続で見せるモイカノ。スティーブンスも右ローを走らせる。モイカノは右ハイ、右ローをいれて即移動する。正面に立ち続けないモイカノはローを続け、スティーブンスの前足を削っていく。モイカノは左ローから右フックを入れ、左ローでスティーブンスの体がよれる。スイッチをし、左右の前足をローで蹴られるスティーブンスが大きな振りの右を繰り出す。
ケージを背負うようになったモイカノに対し、スティーブンスがアッパー、右ローとプレッシャーを強める。と、スティーブンスの右エルボーにモイカノがダブルレッグを合わせる。ハーフからキムラを仕掛けるスティーブンス。モイカノは腹の前に拳を置いて耐える。そのままタイムアップとなり、ローとテイクダウンでモイカノのラウンドとなったか。
2R、モイカノは左ジャブを伸ばし、左フック。スティーブンスのダブルレッグを切って、右ハイを狙う。右を入れたモイカノはスティーブンスの前進+パンチに中途半端な組みを見せる。距離を取り直した両者、モイカノは左ローを蹴るがスティーブンスが圧力を強める。ローからワンツーのスティーブンスだが、そのローにワンツーを合わされる場面も。
回るが下がるになりつつあるモイカノはローの蹴り合いでも、数で上回れない。パンチの打ち合いで被弾しても前に出るスティーブンスの方が印象が良いか。モイカノは左を当ててサークリング、後ろ回し蹴りを遠い距離で繰り出す。スティーブンスが取り返すラウンドとなった。
最終回、前に出てくるスティーブスにワンツーを入れたモイカノが組み付いてボディロックからテイクダウンに成功する。足を一本抜いたモイカノだが、そのタイミングで腰をずらしたスティーブンスが立ち上がる。回るモイカノにローから左ジャブを入れるスティーブンス。続くテイクダウン狙いを2度切って、パンチで前に出る。左右のローを思い切り入れたモイカノは上の攻撃が欲しい。
ケージに追い込まれて、身を翻すように体を入れ替えてもそこからの攻撃がないモイカノは、ジャッジの支持を得るのは難しいか。スティーブンスもダブルレッグを失敗するが、右の打ち合いで打ち勝つとオクタゴン中央でも常に積極的に手を出していく。最後のテイクダウン狙いも切ったスティーブンス、残り数秒間は足を止めての打ち合いとなった一番を結果的にはスプリットで落とす形となった。
モイカノの勝利は、いよいよどのように判定勝ちを構築するのか、計算を難しいものにする。