【UFC FOX24】元ベラトール世界王者ヴォルコフに、ロイ・ネルソン屈する
<ヘビー級/5分3R>
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ロイ・ネルソン(米国/11位)
開始直後に右ハイを見せた元ベラトール世界ヘビー級王者ヴォルコフ。構えを変えて、その後もローやジャブを繰り出すと、ネルソンが組んでケージに押し込んでいく。小外掛けを防いだヴォルコフだが、右ワキを差されテイクダウンを許す。尻もち状態から立ち上がろうとしたヴォルコフをアンクルピックで倒したネルソンが、左の細かいパンチを入れていく。残り20秒でブレイクが掛かると、ヴォルコフがアッパーを入れてネルソンの動きが止まる。ラッシュを掛けたヴォルコフ、ネルソンはレフェリーの判断に泣かされるラウンドとなった。
2R、ネルソンのスーパーマンパンチをかわしたヴォルコフが左ジャブを伸ばす。アッパーも距離が遠いネルソンは、組んでヴォルコフをケージに押し込むしかないか。右を差して、左で細かいパンチを続けるネルソンは、体を入れ替えら力なく離れた。ヴォルコフは左ミドルを入れ、間合いを伺う。ダブルに出たネルソン、これも決まらず前蹴りと左ジャブを受ける。スイッチも見せるヴォルコフのジャブが伸びる。
ネルソンはオーバーハンドを見せて、左フックから飛び込んでいく。右に回ったヴォルコフは右ストレートを当て、アッパーにつなげる。ネルソンのフックにも、フックを返したヴォルコフは引き続きジャブを多用し、右フックから左フック。テイクダウン狙いをかわして、ヒザを見せたヴォルコフがここも取ったか。
最終回、まず左ミドルを入れたヴォルコフのサークリングを追いきれないネルソンが右ローからダブルレッグへ。切ったヴォルコフはヒザ蹴りとヒジを見舞っていく。前蹴りから右ハイとネルソンを突き放すヴォルコフ。遠い距離から組ませて切る動きと、その前の打撃が連動している。そのヴォルコフが右ハイからワンツーを当てる。左ジャブ、左ミドルを2発決めたヴォルコフにネルソンの大振りのパンチは空を切り、ダブルレッグもやはり遠い。
ヒザを受けながら組んだクラッチを切られたネルソンは、離れたヴォルコフのヒザを被弾する。ヴォルコフは右ボディフック、続いて右ローを蹴りこみ距離を取り直す。最後の右フックもヴォルコフを捉えることができなかったネルソンは完敗を喫した。
「レスリングをたくさん練習してきた。ハッピーイースター。誰とでも戦う。欲しいのはベルトだから」とヴォルコフは語った。